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カイル『ジーナさんの側にいるのは、俺がそうしたいから』
カイル『ジーナさんが俺を愛してくれなくても、俺はジーナさんを愛してる。それだけで十分幸せ』
ジーナ(愛する人に愛されなくても幸せ?……それなら、私があの人に向けた感情は何だったの?)
ローレンス「ジーナさん、大丈夫ですか?」
ジーナ「え?」
ジーナ「あぁ、ごめんなさい。少し考え事をしていて……」
ローレンス「お疲れのようですね。仕事の話はこの辺にして、少し休憩しましょうか」
ジーナ「……」
ジーナ「ローレンス先生は、確か独身でしたよね?恋人はいらっしゃらないんですか?」
ローレンス「私ですか?」
ローレンス「私は仕事が恋人ですから。人間と過ごすよりも動物と過ごす方が幸せなんです」
ジーナ「恋人がいたことはないんですか?」
ローレンス「……突然、どうしたんですか?」
ジーナ「あ……」
ジーナ「立ち入ったことをお聞きしてすみません」
ローレンス「構いませんよ」
ローレンス「でも、ジーナさんは何か悩みを抱えているようですね」
ジーナ「……」
ローレンス「恋人というか……結婚していたことはありますよ」
ジーナ「え?そうなんですか?」
ローレンス「しかし、お互いに仕事が忙しくて、結局離婚してしまいました」
ジーナ「それは……残念です」
ローレンス「いいえ。良かったと思っています」
ジーナ「離婚したことが、良かった……?」
ローレンス「彼女とは、今でも時々会っていますよ。お互い大好きな仕事に集中できるお陰で、結婚していた頃よりも今の方が仲が良いんです」
ジーナ「不思議な関係ですね」
ローレンス「他の人から見れば、そうかもしれませんね」
ローレンス「恋愛のことでお悩みですか?」
ジーナ「……」
ジーナ「私も結婚や離婚を経験したけど、今になって『愛』というものがわからなくなってしまって……」
ローレンス「わからない?」
ジーナ「私は、愛した人には愛されたい。でも、カイルは愛されなくても愛するだけで幸せだと言っていたんです」
ジーナ「カイルの言うことが本当の『愛』なら、どうして私は夫からの愛を期待していたのか。どうして愛を返してくれない夫を憎んでしまったのか……わからなくなったんです」
ローレンス「……なるほど」
ローレンス「恋愛って面白い言葉ですね。私は二つの時期をまとめた言葉だと思っています」
ジーナ「二つの時期?」
ローレンス「恋が成熟すると愛になる。恋は、相手が自分に尽くしてくれる期間。そして愛は、自分が相手に尽くす期間です」
ローレンス「相手に見返りを求めてしまうなら、恋が不完全燃焼だったということではないでしょうか?」
ジーナ「不完全燃焼……?」
ローレンス「カイル君はきっと、ジーナさんに恋をして愛まで辿り着いたんですね」
ジーナ「カイルが私に恋を……?」
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