↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2のまとめは、こちら。
カイル『過去を取り戻すことはできないけど、これからの未来は変えられる』
カイル『モデルを目指すならそれで構わないけど、過去には囚われてほしくない』
カイル『ジーナさんが幸せになれる選択でないと嫌だよ』
ジーナ(あの人との暗い過去よりも、大切な人たちとの明るい未来を……)
ジーナ「おはよう。カイル」
カイル「んー……おはよう、ジーナさん。今日は早いね」
ジーナ「私、ローレンス先生に会って来る」
カイル「ジーナさん……?」
ジーナ「今日は集まってくれてありがとう」
ジーナ「まずは、みんなに謝罪させてほしい」
マテオ「謝罪……ですか?」
ジーナ「最近の私のあなた達に対する態度は、酷いものだった」
ジーナ「私のために協力してくれているのに、あなた達の優しさに甘えて傷付けるようなことばかり言ってごめんなさい」
マテオ「ジーナさん……」
ブリアナ「……具合でも悪いんですか?」
ジーナ「失礼ね、私は健康よ。自分の態度を顧みてあなた達に謝罪するべきだと思ったの」
マテオ「大丈夫ですよ。僕は気にしてませんから」
ブリアナ「そうですよ。ジーナさんの気が強いのは、今に始まったことじゃないし」
ブリアナ「私が怒ってるのは、今日はご飯を用意してくれていないって点だけっす」
ジーナ「ご飯……?」
カイル「ブリちゃんは、ご飯を楽しみに家に来てるんだもんね」
ジーナ「ありがとう。あなた達のことは、チームの一員である以前に大切な友人だと思ってる」
ジーナ「こんな私でも良ければ、これからも付き合いを続けてほしい」
ブリアナ「今更何言ってるんですか?私とジーナさんの仲じゃないっすか」
マテオ「そ、それでは……またモデルの仕事を取って来てもよろしいでしょうか?」
ジーナ「モデル復帰を目指すって話だけど、あれは無かったことにして」
マテオ「え?」
ブリアナ「……は?」
ブリアナ「無かったことにって……何言ってるんですか?」
マテオ「モ、モデル復帰は諦めるということでしょうか?」
ジーナ「そうよ」
ジーナ「私は『動物保護活動家』に転身することにしたわ」
ブリアナ「動物保護活動家……?」
ジーナ「ローレンス先生は今後、動物保護団体を大きくしていく予定なの。でも、先生は多忙でしょう?」
ジーナ「そこで広報部門を完全に独立させて、その代表を私が務めることになったの」
マテオ「ということは……ぼ、僕たちは『クビ』になるということでしょうか?」
ジーナ「いいえ。私はモデルではなくなるけど、広報担当としてメディアへの露出が増える」
ジーナ「あなた達が良ければ、今後もマネージャーやメイク兼スタイリストとして働いてもらいたいんだけど……どうかしら?」
マテオ「基本的な役割は変わらないということですね」
カイル「そういうこと」
マテオ「仕事が変わらないなら、僕は引き続きジーナさんと働きたいです」
ブリアナ「私も!」
ブリアナ「実はうちのバンドのリーダーが、最近アルバイト辞めて正社員になるとか言い出したんっすよ」
ブリアナ「前々からあの人やる気ないなとは思ってたんですけどね。私もちゃんとした仕事しておかないと不安で……」
ジーナ「安心して。あなた達のお給料は私が保証するから」
ブリアナ「あ、愛人君は動物保護団体でもアドバイザーなんっすか?」
ジーナ「ブリアナ。愛人って呼び方はやめてって言ってるでしょう?」
ジーナ「カイルは私の『彼氏』よ。愛人じゃない」
ブリアナ「……ジーナさん?」
カイル「俺はモデルに関するアドバイスはできても、動物保護活動に関するアドバイスは無理だよ」
ジーナ「カイルはモデルとして顔が売れてるから、動物保護団体でも『モデル』として私と一緒にメディアに出演してくれると助かるわ」
カイル「了解」
ブリアナ「あぁ……今後は『彼氏君』とラブラブで仕事するってことっすね」
マテオ「今までとあまり変わらないような……」
ジーナ「というわけで心機一転頑張るから、よろしくね」
マテオ「はい」
ブリアナ「了解っす!」
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m