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レオン「レナード」
レオン「間もなく彼女とご家族が到着する。迎えに行ってくれないか?」
レナード「父さんも一緒に……」
レオン「俺はここで待っている」
ジーナ「じゃあ、私が……」
レオン「俺がいないのに、君だけ迎えに行くなんて変だろう?ここで待っていろ」
ジーナ「あのね……」
ジーナ「私たちはもう、赤の他人なのよ?偉そうに命令しないで」
レオン「命令なんてしていない」
ジーナ「『待っていろ』って命令したでしょう?」
レオン「君は相変わらず沸点が低いな……また俺に皿やコップを投げつける気か?」
ジーナ「誰のせいで投げつけることになったと思ってるのよ?あなたが私を怒らせるからでしょう!?」
ジーナ「大体、無駄にあなたの反射神経が良いせいで当たったことなんてないんだから、過去を掘り返してまで嫌味言わないで!」
レオン「嫌味じゃない。事実だ」
ジーナ「あー、本当腹立つ……一度くらい顔面にぶち当てておけば良かったわ……」
レナード「父さん、母さん」
レナード「今から俺の彼女とその家族がここに来るって、本当にわかってるのか?」
レナード「くれぐれも俺に恥をかかせないでくれ。良いな?」
レオン「……わかった」
ジーナ「……はい」
ジーナ「………………」
ジーナ「あの子の話し方、誰かさんにそっくり。きっと、ろくでもない父親の背中を見て育ったせいね」
レオン「母親の影響が大きいんじゃないか?」
ジーナ「……」
ジーナ「ねぇ、素敵な提案があるの」
ジーナ「私はレナードの彼女とそのご家族には、笑顔で挨拶したい。大切な息子がお世話になっているんだもの、当然よね」
ジーナ「レナードが帰って来るまで、私たちは一言も話さないことにしない?」
ジーナ「私はあなたと話したくないし、あなたも私とは話したくないでしょう?ね、素敵な提案だと思わない?」
レオン「……」
レオン「違う」
ジーナ「……何?」
レオン「違うんだ。俺は、君と喧嘩をしに来たわけじゃない」
ジーナ「……そうよ。私たちはレナードのために集まったんだもの」
レオン「そうじゃない。今日は、君に謝りたかったんだ」
ジーナ「謝る……?何言ってるの?」
ジーナ「懺悔でもするつもり?死期でも迫ってるの?」
レオン「いや、当分死ぬ予定はない」
ジーナ「なんだ、残念だわ」
レオン「……」
レオン「最近、弟に会ったんだ」
ジーナ「弟って……名門大学を主席で卒業して一流企業に就職したのに、ある日突然失踪したあの弟?」
ジーナ「私たちの結婚式にも顔を出さず、レナードが誕生したことも知らないほどに勉強や仕事に打ち込んでいたのに、ある日突然失踪したあのクリス?」
レオン「……そのクリスだ」
レオン「今は、ゴールド財閥の会長の元で秘書をしている」
レオン「総会に参加した時にたまたま見かけて、数十年ぶりに再会したんだ」
ジーナ「長年失踪してたくせに、すごいポジションにいるわね……」
レオン「弟に再会したことで、初めて自分のことを客観的に見ることができた」
ジーナ「……どういうこと?」
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