↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2のまとめは、こちら。
ジーナ「やっと帰って来られた……」
カイル「お疲れ様、ジーナさん。今日も一日頑張ったね」
ジーナ「朝から晩まで、ジム通いと売り込みばかりでいい加減うんざり」
カイル「じゃあ、オーディションも追加してみる?」
ジーナ(この鬼アドバイザー……)
ジーナ「するわけないでしょう?これ以上無理したら、仕事をする前に体がボロボロになるわ……」
カイル「えー?これくらいルーティンとして当たり前にやってほしいんだけど……」
ジーナ「体力お化けのあなたと一緒にしないで」
カイル「ハードスケジュールにはなったけど、テレビ局や出版社に売り込みかけて良かったでしょう?」
カイル「ジーナさんを知っている人は何人かいたし、上手くいけば仕事をもらえるかも」
ジーナ「でも、もう無理!明日は休むから」
カイル「良いよ。俺もたまには息抜きしたいし……明日はジーナさんの好きなことをしよう」
カイル「何がしたい?カフェに行く?それとも、お家でゆっくりする?」
ジーナ「そうね……」
ブリアナ「お、ジーナさん帰ってたんですか?お帰りなさい」
ジーナ「ただいま」
ジーナ「……って、ブリアナ!?」
ジーナ「どうしてあなたがここにいるのよ?」
ブリアナ「バンド練習が終わって家に帰ったんですけど、ルームメイトから彼氏が来るから外泊してって言われて……」
ブリアナ「行くあてがなかったんで、とりあえずジーナさんの家でいいや的な?」
カイル「ブリちゃん、鍵はどうしたの?」
ブリアナ「マテオさんが緊急用に預かってる鍵あるっしょ?」
ブリアナ「勝手に拝借して、コピーさせてもらいました」
ジーナ「ちょっと!あの鍵はあくまで緊急用よ」
ジーナ「行くあてのない金欠のバンドマンのために用意しているものじゃないの」
ブリアナ「えー?愛人君もマテオさんも鍵持ってるのに、私だけ持ってないって不公平じゃないっすか」
ジーナ「カイルはこの家に住んでいるし、マテオは私のマネージャーだから持たせているだけよ」
ブリアナ「ジーナさん、私はスタイリスト兼メイク担当ですよ」
ブリアナ「たまに衣装持って来ても留守で家に入れないことあるし、絶対私にも鍵持たせておいた方が良いですって」
ジーナ「それは……」
カイル「ブリちゃん」
カイル「鍵は持ってて良いし、家にも勝手に上がって良いけど……」
カイル「俺とジーナさんの邪魔したら、すぐに鍵取り上げるからね」
カイル「わかった?」
ブリアナ「……はい」
ジーナ「まったく……」
マテオ「ジーナさん、すみません!」
ジーナ「今度は何……?」
マテオ「実は、ジーナさんから預かっているこの家の鍵を失くしてしまったみたいで……」
カイル「マテオさん、それなら解決済み」
マテオ「え?」
カイル「ブリちゃんが持ってるから安心して」
マテオ「どうしてブリアナちゃんが……」
ジーナ「もういいわ。あなたたち、夕食は食べたの?」
ブリアナ「まだです。さすがにキッチンまで借りるのは図々しいかと思って」
ジーナ「……一応、最低限の線引きはしてるのね」
ジーナ「簡単なもので良かったら作るから、マテオも食べて行きなさい」
マテオ「え、良いんですか……?」
ブリアナ「わーい!お肉食べたいっす、お肉!!」
カイル(そこは遠慮しないんだ……)
ジーナ「……」
ジーナ(約束もしていないのに、自然に集まってご飯を食べる)
ジーナ(野良猫みたいな子たちね)
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m