前向きな気持ちを持ち続ければ、必ず道は開けるーー
マリオン「ローズと仲直りできて良かったわね」
マリオン「あんた達姉妹が険悪だと、こっちまで調子狂うわ」
ウィル「最近のローズの様子はどう?お腹もだいぶ大きくなったんじゃない?」
バイオレット「お陰様で順調よ。あの子ったら、最近は……」
ローズ『見て見て、お姉ちゃん!』
ローズ『新しいコーデ考えてみたんだけど、どうかな?』
ローズ『マタニティ体験なんて、なかなかできないからね。今のうちに研究しておかないと!』
バイオレット「将来自分のブランドを立ち上げる時のために、マタニティファッションを極めておくって張り切ってるわよ」
マリオン「赤ちゃんの負担にならないように、ほどほどにね」
ウィル「研究熱心なのはいいけど、安静にしていないと……」
ジェシー「そうか?安定期に入ったなら、むしろ良い運動になるんじゃないか?」
ウィル「あぁ……常連さんなんですね」
ジェシー「それにしても、よくシングルマザーになる決心をしたよな。ローズの覚悟は大したものだけど、正直心配だな」
バイオレット「みんな協力してくれるのはありがたいけど、子育て経験者がいないって点が不安ね……」
マリオン「ジェシー、確かあんたの知り合いが子育てしてるって言ってなかった?何か良いアドバイスはないの?」
ジェシー「アドバイスね……」
ジェシー「そういえば以前、子育てについて尋ねたら……」
セシル『子供と犬が別物だってわかっていれば、子育てなんて楽勝だ』
ジェシー「……って言ってたな」
全員『……』
マリオン&バイオレット『わかってるわよ』
マリオン「あんたの知り合い、本当に子育てできてるの?」
ジェシー「最初は苦労したみたいだけど、今は立派に子育てしてるよ」
バイオレット「……手探りにはなるけど、やるしかないわね」
ウィル「俺も周りの子育て経験者に話しを聞いて、勉強だけはしておくよ」
バイオレット「さてと、そろそろ行かなくちゃ……」
ウィル「マリオン、ごちそうさま」
マリオン「またいつでもいらっしゃい」
マリオン「……」
マリオン「ジェシー、あんた大丈夫?」
ジェシー「何が?」
マリオン「今日は元気ないじゃない」
ジェシー「気のせいだろう?」
マリオン「知り合いの話しをした時、顔が引きつってたわよ」
ジェシー「……」
ジェシー「まったく……マスターには敵わないな」
ジェシー「でも、本当に平気だから」
マリオン「ジェシー……」
ジェシー「平気じゃない時は、ちゃんと相談するよ」
マリオン「……約束よ?」
ジェシー「あぁ」
ジェシー「ありがとう、マスター」
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聞いた相手が悪かった。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m