小さな命が、それぞれの人生を大きく動かすことになるーー
ローズ「ただいま」
ウィル「お帰り、ローズ」
マリオン「待ってたわよ。よく頑張ったわね」
ローズ「マリーちゃん、ウィル、初めまして」
マリオン「あら、可愛い」
ウィル「男の子?それとも女の子?」
ローズ「男の子だよ」
マリオン「名前はもう決めたの?」
ローズ「うん」
ローズ「『カイル』っていうの」
ウィル「良い名前だね」
バイオレット「……そうかしら?」
マリオン「あら、気に入らないの?」
バイオレット「だって……」
バイオレット「下着モデルから取った名前よ?」
マリオン&ウィル「下着モデル?」
ローズ「そう、すっごいイケメンなんだよ!この子にはイケメンに育ってほしいから、名前をもらったの」
バイオレット「……もっと賢く育ってほしいとか、健康に育ってほしいとか、顔よりも優先すべきことがたくさんあるでしょう?」
ローズ「大丈夫。私の経験上、イケメンなら大抵の困難は乗り越えられるから」
バイオレット「どんな経験よ……」
マリオン「この子には、名前の由来は教えられないわね」
ウィル「何を聞かれても黙っていよう」
マリオン「ローズ、出産祝いは何が良い?」
ウィル「ローズの欲しいものをプレゼントしたくて、俺達まだ用意していないんだ」
ローズ「ありがとう。でも、気持ちだけで十分だよ」
マリオン「何もナシってわけにはいかないわよ」
マリオン「そうだ、せっかくだからブランド物のベビー服でも買いましょうか?」
ローズ「本当に大丈夫!ブランド系の高額アイテムは、全部ジェシーさんにお願いしたから」
マリオン「いつの間に……」
ローズ「さっき電話で出産報告したんだけど、なぜかやたら機嫌が良くて……」
ローズ「欲しい物全部買ってくれるっていうから、1万シムオリオン分くらいお願いしちゃった」
マリオン「……あんた、お金持ってる男には容赦ないわね」
バイオレット「本当に出産祝いはいらないわよ」
ウィル「でも……」
バイオレット「安心して。あなた達には、これから体で払ってもらうから」
マリオン「……どういう意味よ?」
バイオレット「私達だけじゃ手が足りないから、時々サポートしてほしいのよ」
ローズ「つまり、子育て支援が出産祝いってこと」
マリオン「なるほどね」
ウィル「了解」
マリオン「イケメンの相手なら任せて頂戴」
マリオン「カイル、女性になりたくなったら私に相談するのよ?」
ローズ「やっぱりウィルだけで良いや」
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今のジェシーなら、きっと家も買ってくれる。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m