風向きは、常に変わり続けるーー
↓第1話はこちら
ジェシー「んー……」
ジェシー「……どこだ、ここ」
ガチャ
マリオン「やっと起きたわね」
マリオン「泊めてくれって押しかけて来たと思ったら、家に連れてきた途端に人のベッドで爆睡して……」
ジェシー「あぁ……思い出した」
マリオン「一体、何があったのよ?」
ジェシー「……別れた」
マリオン「別れたって、例の恋人と?」
ジェシー「そう」
マリオン「あんた振られたの?」
ジェシー「俺が振ったの!」
マリオン「どうして……」
ジェシー「本当に、どうしてあんなことしたんだろうな」
マリオン「……」
マリオン「私は出勤するから、傷心のジェシーは好きなだけここで寝ていて頂戴」
ジェシー「え?」
ジェシー「もうそんな時間……」
ジェシー「マスター、もしかしてスッピン?」
マリオン「そうよ。文句ある?」
ジェシー「文句っていうか……」
ジェシー「なんでそんなにキレイな顔してるのに、化粧なんかするんだ?」
マリオン「……え?」
ジェシー「マスターの顔、俺のタイプそのものなんだけどな」
マリオン「……」
マリオン「やかましいわね。人の顔より、自分のことを考えなさいよ」
ガチャ
ジェシー「……」
パタン
ジェシー「自分のこと……か」
マリオン「……」
マリオン「家になんて、連れて来るんじゃなかった……」
ローズ「さてと、私たちも準備しないと」
ローズ「カイル、おいで」
ローズ「これからママと一緒に、パパに会いに行こうね」
カイル「パパ?」
ローズ「パパがどんな反応をするかわからないけど……大丈夫。ママがついてるから」
カイル「うん」
ローズ「良い子だね」
例えカイルの父親と対立することになったとしても、この子だけは守り通す。
大好きよ、カイル。世界で一番、愛してるーー
▶︎Season 2に続く……。
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姉妹愛から、親子愛へ。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m