どんな道のりを辿ろうとも、結果が全てであるーー
ライアン「先輩、先生、俺たち婚約しました!」
クリス&ハワード「………………は?」
クリス「え、何?ライアンとリタって付き合ってたのか?」
ライアン「いえ、『交際0日婚約』っす」
クリス「何だよそれ」
ハワード「お二人は、一体どういう流れで婚約に至ったんですか?」
リタ「きっかけは、なんてことないんだけど……」
リタ「いつものように、ライアンが軽口を叩いていたのよ」
ライアン『リタ!俺のこと好き?』
リタ『嫌い』
ライアン『リタ!俺と付き合って』
リタ『嫌』
ライアン『リタ!俺と結婚して』
リタ『……』
リタ「『結婚』って言葉を聞いた時に、この先ずっとライアンに付きまとわれる未来が見えたわ」
リタ「どうせ一生付きまとわれるなら、もういっそ結婚しちゃおうかなって……」
クリス「リタ、大丈夫か?ちょっと先生に診てもらった方が良いんじゃないか?」
ハワード「結婚を決める前に、まずは診察した方が良いですね」
ライアン「ちょっと、どういう意味っすか」
リタ「まぁ……ライアンにも良いところがないこともないような気がするし、この辺で落ち着くことにするわ」
クリス「そうか……あまりに急な展開で戸惑ってるけど、とにかくおめでとう」
ハワード「お二人が決めたことであれば、祝福しますよ。おめでとうございます」
ライアン「そうそう、先輩。まだ先の話しですけど、結婚後はリタとこの家に住むつもりなんで、豪邸の完成を急いでくださいね」
クリス「……え?」
クリス「リタの家に引っ越すんじゃないのか?」
ライアン「何言ってるんすか」
ライアン「そもそもこの土地は俺の物だし、家にだって出資してるんだから、ここに住むに決まってるじゃないっすか」
リタ「クリス。私、怒ってるのよ?」
クリス「え……何で?」
リタ「この家を拡張する時、ルナや先生の部屋は用意したのに、私の部屋は用意してくれなかったじゃない」
クリス「それは……リタには家があるし、そもそも先生の部屋を用意したのは、半ば脅されただけで……」
リタ「ライアンの話しでは、豪邸を建てることを目標にしているらしいじゃない?
もちろん、今度は私の部屋もあるのよね?」
クリス「……」
リタ「ねぇ、クリス?」
クリス「……一番広い部屋を用意させていただきます」
リタ「ありがとう。楽しみにしてるわ」
クリス(豪邸を建てるのが目的であって、大家族を目指す予定はなかったんだけど……)
クリス(……まぁ、良いか)
クリス(おめでとう、ライアンーー)
----------------------------------------
結婚相手なら、ライアンくらいがちょうど良い。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m