仕事よりも恋よりも、友情を優先したい時もあるーー
ライアン「先輩、探しましたよ」
ライアン「……って、ちょっと先輩!この男なんなのよ!!」
クリス「なんなのよって、先生だよ」
ライアン「帰ってこないと思ったら、またこんな男の元に身を寄せて……」
ライアン「先輩の先輩だからって、先輩ヅラしないでよね!」
ハワード「……よくわかりませんが、すみません」
クリス「いきなり何なんだよ。お前は面倒くさい彼女か……」
ライアン「先輩、行きますよ!」
クリス「え?」
クリス「おい、ライアン……」
ハワード「……」
ハワード「本当に、面白い人たちです」
クリス「ライアン!」
クリス「お前の望み通り、リタには近付いていないだろう?
なのに、今度は先生にも近付くなっていうのかよ」
クリス「一体、俺にどうして欲しいんだ?」
ライアン「……」
ライアン「俺の側にいて欲しい」
クリス「プロポーズかよ」
ライアン「……要はアレっす。大学寮にいた頃のように過ごしたいってことっす」
クリス「あぁ、なるほど。プロポーズじゃなくて安心したよ」
クリス「まぁ、確かに……最近はお互い顔を合わせる時間が減っているな」
ライアン「大学時代や先輩がこの島に来たばかりの頃は、よく二人でつるんで遊んでたじゃないっすか」
ライアン「俺はまた、あの頃のように過ごしたいんですよ」
クリス「……お前がリタの家に入り浸っていたのは、もしかして拗ねていたのか?」
ライアン「……べ、別にそんなんじゃないし」
クリス「この上なくわかりやすいな」
ライアン「……そういえば、俺がこの島に来た理由は、お前だったな」
ライアン「学生時代のように楽しく過ごしたいと思っていたのに、いつの間にか目的を見失っていた気がする」
クリス「このままじゃこの島に来た意味がないよな。
仕事も落ち着いたことだし、そろそろ生活を見直してみるか」
ライアン「先輩……一生ついていきます!」
クリス「一生は勘弁してくれ」
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後輩は複雑なお年頃。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m