Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#14 与えられた人生【Del Sol Valley】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

エイベル「なぁ、セドリック」

 

セドリック「……何でしょう?」

エイベル「今日も1日働いて疲れただろう?」

 

エイベル「コーヒーでも飲むか?俺が淹れてやる」

セドリック「結構です」

 

エイベル「あ、この部屋は日当たりが悪いだろう?俺の部屋と交換してやろうか?」

セドリック「現在の部屋で満足しています」

 

エイベル「お前、家欲しくないか?San Myshunoにあるペントハウスを……」

セドリック「エイベル様」

 

セドリック「私の機嫌を取ろうとしても無駄です。実験台になるつもりはありません」

 

エイベル「セドリック……」

セドリック「エイベル様は、なぜそうまでしてヴァンパイアになりたいのですか?」

 

エイベル「俺はオカルト作家だぞ?憧れのヴァンパイアになれるなんて、夢のような話だ」

 

エイベル「それに、永遠の命があればいくらでも小説を書くことができる。今後、ベストセラー小説をいくつも残すことができるだろう」

 

エイベル「出自もわからない、身内もいない。こんな俺に生きる目的があるとすれば、オカルト作家になって名を残すことぐらいだ」

セドリック「……諜報員ではダメなんですか?」

 

エイベル「お前だって、存在の意義を証明したいと思うことがあるだろう?」

 

エイベル「俺にとって、ヴァンパイアになってベストセラー小説を残すことこそが、生きる目的なんだ」

 

セドリック「……」

 

セドリック「生きる目的なんてありません」

エイベル「え?」

 

セドリック「護衛係としてゴールド家に仕えている人間の大半は、親が元々護衛係であったか、孤児であったかのどちらかです」

 

エイベル「孤児……?」

セドリック「俺の場合は、後者でした」

 

セドリック「護衛係は、常に命の危険と隣り合わせの仕事です。命を落とせば悲しむ家族がいる人間は、適しているとは言えない」

 

セドリック「そこで、家族のいない孤児を集めて護衛係として育てるんです」

 

セドリック「贅沢な衣食住を保証し、学校にも通わせる。護衛係として一人前になれば、一般的な会社員の何倍もの給与を手にすることが約束される」

 

セドリック「俺たちのような孤児にとっては、大きなチャンスです」

エイベル「……」

 

セドリック「清く正しい方法だとは言えませんが、俺は満足しています」

 

セドリック「危険な仕事ではあるけれどやりがいはあるし、人よりも多くの金を手にできる。ゴールド家の人々も護衛係の連中も、俺にとっては家族のようなものです」

 

セドリック「今まで与えてくれたものを考えれば、命をかけることに抵抗はない。ゴールド家への忠誠心は絶対です」

 

セドリック「でも……俺の人生は常に誰かに決められ、与えられたものでできている」

 

セドリック「自分の存在意義を証明できる方法があるとすれば、誰かを守るために命を落とす。それだけです」

 

エイベル「……」

 

エイベル「今から探したら良いだろう?」

セドリック「……え?」

 

エイベル「ヴァンパイアになれば、永遠の命を手に入れられる」

 

エイベル「数百年、数千年という時間があれば、誰かに決められたものでも与えられたものでもない、自分だけの生きる目的が見つかるだろう?」

 

エイベル「お前は、誰かのために生まれてきたわけじゃない」

 

エイベル「自分の命は、自分のために使え。護衛係の仕事を否定はしないが、それだけで終わるには惜しい男だ」

 

セドリック「エイベル様……」

 

セドリック「どうしても俺を実験台にしたいんですね」

エイベル「え?」

 

エイベル「俺は、お前のためを思って……」

セドリック「俺のためにアドバイスしているように見せて、結局は実験台にしたいだけですよね?」

 

エイベル「……」

 

エイベル「否定はしない」

セドリック「……」

 

セドリック「エイベル様にご友人がいない理由がよくわかりました」

 

 

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