↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2のまとめは、こちら。
ハンナ「予約が入っていない!?」
ハンナ「でも、セドリックさんは確かにこのラウンジを予約したって……」
「当店は17時より他のお客様の貸切となっております。ハンナ・カーマイン様のお名前での予約はリストにありません。お引き取り下さい」
ハンナ「……どういうこと?」
エイベル「それで?」
エイベル「わざわざ俺に会いに来たんだ。よほど大事な話があるんだろう?」
オーウェン「わかっているはずだ」
オーウェン「エイベル・グラナート。あんたに反ゴールド同盟に参加してほしい」
エイベル「……ゴールド家を敵に回せと?」
オーウェン「現当主であるアレクシスには、後継者がいない」
オーウェン「アレクシスに“万が一のこと”があれば、次期当主の座は、自動的に従兄弟であるあんたのものになる」
オーウェン「わかるか?俺たちと手を組めば、あんたは苦労せずにゴールド家の莫大な資産や権力を手に入れられるんだ」
エイベル「……呆れた。ゴールド家の足を引っ張る程度の話かと思えば、アレクシスの命まで狙ってんのか」
エイベル「高望みし過ぎだろう」
オーウェン「……俺たちには、経済界や政治界の大物もついている」
オーウェン「高望みかどうか、試してみるか?」
エイベル「断る。俺は金にも権力にも興味はない」
エイベル「ゴールド家の当主の座なんてタダでもいらねぇ。俺の願いは、作家として成功すること。それだけだ」
エイベル「わかったらとっとと失せろ。三流不動産屋」
オーウェン「お前……」
セドリック「返答を得て満足しただろう?エイベル様は、お前たちと組むつもりはない」
セドリック「無事に帰りたければ、今すぐ立ち去れ」
オーウェン「ジェームズ・ラセット。ジュリアンの子守りは引退して、作家のお守りに転身したのか?」
オーウェン「お前のことは知っている。ジュリアンが好き勝手やらかしたせいで、護衛担当をクビになったらしいな」
エイベル「……」
オーウェン「酷い話だよな。長年ゴールド家に仕えて来たのに、ガキ一人のわがままの所為でお前が責任取らされるなんて」
セドリック「……」
オーウェン「どうだ、お前も来ないか?」
オーウェン「俺たちが手を貸してやる。一緒にゴールド家に復讐しようじゃねぇか」
セドリック「勘違いするな」
セドリック「俺はジュリアン様を恨んでなどいないし、ゴールド家への忠誠が揺らいだことなど一度もない」
オーウェン「……そうかよ。ゴールド家の護衛係ってのは、つくづく面白味のねぇ男ばかりだな」
リック「そこまでだ」
リック「これ以上勝手な真似をするなら、こちらにも考えがある」
オーウェン「おいおい、殺気立つなよ。ちょっと世間話をして、今帰るところだ」
オーウェン「あんたらと決着をつけるのは、今じゃない」
リック「……」
オーウェン「気が変わったら連絡してくれ」
オーウェン「俺たちはいつでも歓迎するぜ。エイベル」
エイベル「……」
リック「ルーク」
エイベル「どっちを消すつもりだった?」
エイベル「俺か、あいつか。なぁ、リック・ブラウン」
リック「返答によります」
エイベル「敵に降れば、俺を消してたってことか」
リック「……」
エイベル「それで良い」
エイベル「アレクシスに伝えておけ。『こっちのことは気にすんな』って」
リック「……」
リック「畏まりました」
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m