Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#18 主従を超えた絆【Del Sol Valley】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

ジュリアン「オーウェン・シルバーと接触したんだって?」

 

ジュリアン「兄さんが褒めてたよ。大した忠誠心だって」

 

エイベル「忠誠心だと?俺はアレクシスの下についたつもりはない」

 

ジュリアン「『貧乏作家じゃ食えないだろうから、金銭的援助をしてやっても良い』とも言ってた」

エイベル(……完全に下に見られているな)

 

エイベル「完成したリストは送っておいた。確認してくれ」

 

ジュリアン「さすがだね。作家としての才能は三流でも、諜報員としての才能は一流だ」

エイベル「一言多いんだよ」

 

エイベル「それに、今回は俺の才能の有無は関係ない」

ジュリアン「……どういう意味?」

 

エイベル「簡単過ぎる」

ジュリアン「え?」

 

エイベル「ずっと反対勢力の情報を集めていたが、核心的な人物には辿り着けなかった。だが、ゴールド財閥が本格的に自然保護に力を入れると動き出した途端、敵の正体が見えた」

 

エイベル「敵がアレクシスの動向に合わせて、わざと情報を開示したとしか思えない」

ジュリアン「……なるほどね」

 

ジュリアン「ありがとう。兄さんに伝えておくよ」

 

 

 

 

 

セドリック「旦那様は……ゴールド家は、大丈夫でしょうか?」

 

エイベル「さぁな。俺の仕事はここまでだ。後はあいつらがどうにかするだろう」

 

エイベル「大丈夫。俺の従兄弟なら、上手くやるさ」

 

セドリック「……」

エイベル「セドリック。お前、ジュリアンの護衛担当だったんだな」

 

セドリック「はい。数年前まで、ジュリアン様の護衛を担当していました」

エイベル「それじゃあ、オーウェンの話は本当なのか?」

 

セドリック「……」

 

セドリック「ジュリアン様は、元々素直で優しい方です。しかし、自分勝手な大人達のせいで道を外れてしまうことがあった」

 

セドリック「ジュリアン様に子供がいるという話は、エイベル様もご存知でしょう?」

エイベル「あぁ」

 

セドリック「ゴールド家の護衛係の役割は、要人の『護衛』と『監視』です」

 

セドリック「ジュリアン様の側にいながら、その行動を追うことも制御することもできなかった。私はその責任を取ったまでです」

 

エイベル「ジュリアンを恨んではいないのか?」

 

セドリック「私は、幼少の頃からジュリアン様を見守ってきました」

 

セドリック「ゴールド家に仕える者の中には、その存在を疎ましく思う者も少なくありませんでしたが……」

 

セドリック「私にとってジュリアン様は、特別な思い入れのある存在です」

 

エイベル「……憎しみよりも可愛さの方が勝ってるってことか。あんなのでも」

 

セドリック「エイベル様もまた、私にとって特別な存在ですよ」

エイベル「俺が……?」

 

セドリック「長年独身を貫いていたアレクサンダー様を側で支えてきたのは、あなたのお母様であるアメリア様です」

 

セドリック「アメリア様は、ゴールド家に仕える私たちにとって母親のような存在でした」

エイベル「……そうなのか?」

 

セドリック「アメリア様の息子であるエイベル様もまた、私たちにとって特別な存在です」

 

セドリック「エイベル様は家族はいないと仰っていましたが、ゴールド家にはあなたの幸せを願う人間がたくさんいるんですよ」

 

エイベル「……ゴールド家には、主従を超えた特別な絆が存在するようだな」

セドリック「えぇ」

 

セドリック「エイベル様もまた、その一員です」

 

エイベル「……」

 

エイベル「まぁ、悪くないな」

 

 

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