Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】Spin-off解説④【Del Sol Valley編】

Del Sol Valley編の登場人物がSeason 1&2のどこに出ていたのか、裏設定や物語のその後を少しだけご紹介します。

 

※管理人の妄想が混ざりますので、本編のイメージを崩されたくないという方はご注意ください。

 

 

Spin-offの登場人物

エイベル・グラナート(27)

初登場:Season 2『#142 命がけの恋』

 

オカルト作家。諜報員。

ゴールド家の血筋でありながら、自身の出自を知らずに生きてきたエイベル。

高校に入学して間もなく両親を事故で失い、一時は父方であるグラナート家の親戚に引き取られたものの、新しい家族に馴染めず、すぐに家を飛び出して一人で生きてきました。

現在は、数少ない親戚とも距離を置いて、一人で気ままに事故物件を渡り歩いています。

 

うちのシムの中で「天才」の特質を持つのは、ジュリアン、カイル(ジュリアン&ローズの息子)、ライアン、そしてエイベルの4人だけです。

興味を示したものはとことん追求する一方、関心が持てないことには一切手をつけないタイプなので、エイベルの持つスキルには大きく偏りがあります。

特に好きなことに対しては強いこだわりを示すため、マニアック過ぎるエイベルのオカルト作品は、一部のファンにのみ支持されているようです。

 

エイベル自身は、ゴールド家の血を引いていることを知らずに生きてきましたが、実はゴールド家の人間だとわかる特徴を2つ持っています

1つは、瞳の色です。母親であるアメリアや伯父にあたるアレクサンダー、従兄弟のアレクシス(セシル)は、全員瞳の色が同じです。

エイベルも彼らと同じ瞳の色を持っているため、セドリックのようにゴールド家に長く仕える人間なら、エイベルのことも一目で「ゴールド家の人間だ」と確信できると思います。

 

特徴の2つ目は、名前です。エイベルはカタカナ表記だとわかりにくいですが、英語表記は「Abel」です。

アメリア(Amelia)やアレクサンダー(Alexander)、アレクシス(Alexis)のように、ゴールド家には「A」から始まる名前をつけるという風習があるため、自覚はなかったものの、エイベルも立派にゴールド家の人間としての特徴を備えています。

 

エイベルは、Season 2ではジュリアンとセシルの会話の中で登場しています。

ジュリアンの言う『諜報員』が、エイベルです。

 

 

セドリック・ウォルナット(ジェームズ・ラセット)(37)

初登場:Spin-off

 

グラナート家の執事。エイベルの護衛担当。

幼い頃に養護施設からゴールド家に引き取られたジェームズは、リックやルーク、アイザックといった護衛係の子供たちと一緒に育ちました。(ジェームズを引き取ったのは、正確にはリックの父親です)

男所帯である護衛係の中で、唯一ジェームズを可愛がってくれた女性が、エイベルの母親であるアメリアです。

ジェームズがグラナート家へやってきた目的は、あくまで「エイベルの監視&護衛」ですが、アメリアの息子には特別な想いを抱いていました。

ジェームズにとってエイベルは「旦那様の従兄弟」というよりも、「アメリア様の息子」という見方の方が強いと思います。

 

Spin-off本編では、まだアレクシス(セシル)の子供たち、アルフレッド&アリシアは誕生していなかったため、エイベルの立場は「ゴールド家の次期当主」です。

しかし、エイベル自身はゴールド家の血筋であることすら知らなかったため、ジュリアン&リックは頭を悩ませます。

下手にゴールド家の次期当主であるとエイベルに教えれば、自ら反対勢力に付いてアレクシス(セシル)の命を狙うかもしれません。

反対に、ゴールド家を継ぐことを望まなければ、姿をくらまして行方不明になってしまう可能性もあります。

ジュリアン&リックは、エイベルに身分を知らせることなく監視&護衛するとを決めたものの、大人数でグラナート家に押し掛ければエイベルに怪しまれます。

そこで、白羽の矢が立ったのが、ジェームズです。

 

ジェームズは、ジュリアンの問題で降格処分を受けていますが、元々アイザックやルークに並ぶベテランであり、護衛係としては非常に優秀です。

ジェームズなら一人でもエイベルを護れると判断したリックは、タイミング良くエイベルがメイドを雇うことを希望していることを知り、ジェームズにグラナート家への潜入を命じました。

 

ちなみに、ジェームズを潜入のために一人前の執事に育て上げたのは、ゴールド家の執事長であるワイアットです。(「セドリック・ウォルナット」の名前を与えたのも彼です)

体育会系ノリの護衛係の中では珍しく、真面目で頭脳派のジェームズ。

執事研修にも真面目に取り組んでいたため、ワイアットさんに大変気に入られています。

 

 

ハンナ・カーマイン(28)

初登場:Spin-off

 

出版社勤務。エイベルの編集担当。

変人色の強いエイベルに対して、物怖じせずにハッキリと意見が言える希少な人物。

本編では、ハンナは仕事に対して不真面目な発言をしていましたが、出版社での評価は悪くありません。

こだわりが強く締切も守らないエイベルの歴代の編集担当者は、いずれも3ヶ月も経たないうちに担当を降りていますが、唯一、逃げ出さずに何年も担当を続けられているのがハンナです。

ハンナは自身を「ごく普通の会社員」だと思っているものの、変人作家担当のエキスパートとして、社内では一定の評価を得ています

 

ハンナは、物語の本筋にはあまり関係がない人物ですが、中盤でジュリアンが登場するまでの間、物語を盛り上げてくれました。

前半のエイベルとの掛け合いは、シナリオを書くのも撮影をするのも楽しかったです。

個人的に気が強い女性が好きなので、ハンナもお気に入りのキャラクターの一人です。

 

 

シェリル・グラナート(アメリア・ゴールド)

初登場:Spin-off

 

エイベルの母親。アレクサンダーの妹。

ゴールド家のような旧家には絶対に女性の力が必要だと考え、アレクサンダーを支える存在としてSpin-offに登場させたのが、妹のアメリアです。

アメリアは、エイベルやジェームズといった子供たちにとっては優しいお母さんですが、ゴールド家の中では、使用人をまとめて催事を仕切ったり、アレクサンダーのビジネスにも口を出したりする女傑です。

アメリアは、アレクシス(セシル)がまだ幼い頃に家を追い出されてしまいますが、家に残っていれば、アレクシスを我が子のように可愛がってくれたと思います。

もちろん、アレクサンダーとレイチェルとの結婚など、絶対に認めなかったはずです。

 

アメリアは、ゴールド家を追い出されてからは、夫であるトーマスと一緒に穏やかな日々を送っていました。

家を追い出されたとはいえ、アレクサンダーに恨みや憎しみは抱いていなかったので、手紙で近況を報告する程度の付き合いは続けていたはずです。

アメリアが事故で亡くなったという知らせを聞いた時には、アレクサンダーも家を追い出したことを深く悔いたと思います。

 

 

グラナート邸

初登場:Season 2『#80 厄介なご近所さん(後編)』

 

エイベルの新居であるグラナート邸も、Season 2で登場しています。

Season 2ですでにレオン(ジーナの元夫)によって、事故物件であることが紹介されています。

エイベルは霊と出会えずにいますが、レオンはそれなりに霊の気配を感じていたので、多少霊感があるようです。

不動産屋としては便利なスキルですね。たぶん。

 

 

Spin-offの裏設定とその後

エイベル&セドリック

本編のEpilogueを見て頂いた方はお気付きだと思いますが、エイベルとセドリックは、ジュリアンによってヴァンパイアに変えられました

Spin-off『#18 主従を超えた絆』から数年後のことで、以来200年に渡ってエイベルは作家として活動し、セドリックは生きる目的を探すことになります。

エイベルは相変わらずベストセラーを出せていないようですが、実はセドリックはすでに生きる目的を見つけています

セドリックは、ゴールド家に生まれながらも後継者の座からは外れたエイベルとジュリアンという二人の子供を見守ることこそが、自身の生きる目的だと気付いているはずです。

エイベルとジュリアンには伝えていませんが、セドリックはもう、二人が人の道から外れずに幸せになってくれればそれで満足だと思います。

 

アメリア&トーマス

グラナート家は、ゴールド家ほどの力は持っていないものの、セレスト家同様に古い歴史を持つ旧家です。

ビジネスの才能に恵まれた才女・アメリアとは対照的に、エイベルの父親であるトーマスは、芸術家肌の大らかで温厚な人でした。

ビジネスパートナーにはなり得ないトーマスを、アレクサンダーはあまり好いてはいませんでしたが、アメリアはトーマスの人柄を愛していました。

エイベルが文学に惹かれたり作家としての活躍を望むのは、間違いなくトーマスの血です。

エイベルの諜報員としての才能は母親譲り、作家としての才能は父親譲りです。

 

Season 1&2の登場人物

ジュリアン・レッド(25)

 

アレクシス(セシル)の弟。

Season 1&2の登場人物の中で、唯一、Spin-offでレギュラー入りした人物です。おめでとう。

「Del Sol Valley編」はエイベルの物語ですが、裏では「ジュリアンにお友達を作ろう企画」を進行していました。

Season 1&2をご覧頂いた方はご存知だと思いますが、ジュリアンには同世代の仲の良い友達がいません。

リックやジェシー、ケヴィンなど、フランクに話せる相手はいますが、いずれも仕事やお兄ちゃんに縁のある人であって、ジュリアンの「友人」ではありません。

そこで、ジュリアンの友人候補として選ばれたのが、エイベルです。

頭の良いジュリアンと対等に話せる上に、大好きなお兄ちゃんに似た容姿を持った人物なら、ジュリアンも心を開くのでは?という考えから、エイベルが友人候補に挙がりました。

 

Season 2のEpilogueでは、ジュリアンの200年後の様子が描かれています。

その中で、アレクシス(セシル)やローズ、カイル(息子)の死を見届けてきたと語られていますが、いくらジュリアンといえど、大切な家族の死をいくつも経験して平気でいられるわけがありません。

特に大好きなお兄ちゃんが亡くなった際には、大きな悲しみに襲われたはずです。

ジュリアンが大切な家族の死をいくつも経験して、それでも今笑って立っていられるのは、エイベルとセドリックが側にいてくれたお陰です。

アレクシス(セシル)の面影を持つエイベルと、ジュリアンを幼い頃から見守ってきたセドリックという二人の友人がいるお陰で、ジュリアンはいくつもの悲しみを乗り越えることができたのだと思います。

 

 

アレクシス・ゴールド(セシル・ブラウン)

 

エイベルの従兄弟。ジュリアンの兄。

Season 1の主要登場人物であり、Season 2の主人公。

※ややこしいので、今回は「アレクシス」呼びで統一します。

エイベルの従兄弟であるアレクシスは、本編で描かれていたように、今後も諜報員としてエイベルにゴールド家やゴールド財閥への協力を求めます。

しかし、エイベルとアレクシスが顔を合わせることはないと思います。

ジュリアンも言っていたように、エイベルはあくまで「ゴールド家本家の血筋が途絶えた場合のスペア」です。

本家の人間とスペアの役割を持つ人間が、同じ場所にいること自体あってはならないことなので、エイベルとアレクシスは、今後もジュリアンを通して交流することになります。

 

この二人は生涯顔を合わせることはありませんが、一定の信頼関係は築いていました。

アレクシスは、諜報員として優れた腕を持つ上にクセの強い弟・ジュリアンが友人として心を開いたことから、エイベルに対して信頼を寄せていたはずです。

エイベルもまた、仕事やジュリアンを通してアレクシスの人柄に触れることで、信頼に足る人物だと評価していたと思います。

ちなみに、ジュリアンはゴールド家の関係者に対し、エイベルとセドリックがヴァンパイアになったことを隠していましたが、アレクシスやリックにはしっかりバレていました

表向きはジュリアンを怒りはしたものの、自分の死後もジュリアンが一人になることはないと知って、アレクシスは内心ホッとしていたはずです。

 

 

Season 1&2の裏設定とその後

ジュリアン&レイチェル

ジュリアンは、身勝手で冷酷な母親・レイチェルを憎んでいました。

その証拠に、Season 2では、レイチェルを棺に閉じ込めるという復讐を果たしています

しかし、ヴァンパイアを人間にする方法を探してレイチェルと対話した際に、レイチェルが彼女なりにジュリアンを想っていたことに気付きます。

 

Season 2で描かれているのはここまでですが、実は、その後もジュリアンは定期的にレイチェルの元を訪れて交流を重ねていました。

やがてジュリアンの中に「レイチェルを許しても良い」という考えが生まれるものの、なかなか棺を開けることはできません。

レイチェルは決して頭が良い方ではありませんが、ヴァンパイアとしてのスキルはジュリアンよりもずっと上であったため、仕返しを恐れていたことが原因です。

 

レイチェルの解放に一役買ったのが、エイベルとセドリックの二人です。

エイベルは自ら望んでヴァンパイアになったため、ヴァンパイアになってからは積極的にスキルを身につけて、すぐにジュリアンを凌ぐ力を手に入れました。

当然、エイベルと一緒に暮らしていたセドリックも、エイベル同様にあっという間に力の強いヴァンパイアへと成長しました。

エイベルとセドリックという強力な味方を得たジュリアンは、レイチェルを棺から解放することを決めます。

 

仕返しを恐れていたものの、いざ棺を開けてみると、レイチェルは仕返しをしたいという気持ちよりも解放された喜びの方が大きかったようで、その後はジュリアンから金銭的な援助を受けながら自由な生活を楽しみます。

ジュリアンはレイチェルを観察するうちに「付き合った男を堕落させ、資産を食い潰す」というとんでもない才能に気付き、ゴールド家のライバルを消すためにレイチェルを利用することを思いつきました。

現在は、レイチェルに仕事の依頼をしたり時々一緒に飲んだりと、丁度良い距離感で親子関係を築いているようです。

 

ちなみに、レイチェルはジュリアンから「棺から解放できたのはエイベルとセドリックのお陰」だと聞かされているため、エイベルとセドリックには彼女なりに感謝しています

ゴールド家の血を引かないジュリアンに追い詰められ、ゴールド家の血を引くエイベルに助けられるなんて、皮肉ですね。

レイチェルとゴールド家は、不思議な縁で結ばれているようです。

 

 

Del Sol Valley編の感想

Spin-off4作の中で一番シナリオを書きやすかったのが、Del Sol Valley編です。

Season 2の頃から考えていた設定が多かったからという理由もありますが、うちのシムの中で私(管理人)に一番似ているキャラクターがエイベルなので、彼のセリフはスラスラ出てきました。変人で良かった。

 

Season 1&2では、アレクサンダーやアレクシス(セシル)は一人で頑張っているように描かれていますが、エイベルやジェームズ、アメリアなど、実は裏では多くの人の支えがあったということが伝わっていると嬉しいです。

ジュリアンも200年間孤独に過ごしていたわけではなく、友人とそれなりに人生を楽しみながら過ごせていたということが伝わっていたら幸いです。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

 

 

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