思い込みさえ捨てれば、真実は簡単に見抜くことができるーー
エマ「あ!セシルがパソコン開いてる」
クロエ「セシル、通販サイト見てるの?」
エマ「一緒に注文して良い?」
セシル「あぁ……何が欲しいんだ?」
クロエ「この間観に行った映画のCD」
エマ「予約、始まってるでしょう?」
セシル「映画のCD?買わなくてもお前達にやるよ」
クロエ「セシル、持ってるの?」
セシル「あぁ、先月もらった」
エマ「ウソ!だってまだ発売前だよ?」
セシル「作曲家は、発売前に完成版をもらえるんだよ」
エマ「え?……あの映画の曲、セシルが作ったの?」
セシル「そう」
クロエ「セシルって……有名な作曲家なの?」
セシル「今頃気付いたのか」
エマ「何で教えてくれなかったの!?」
セシル「何でって……聞かれなかったから」
エマ「じゃあ、作詞家の人も知ってる?」
セシル「……あぁ。ジェシー・カーキは、俺のパートナーだ」
クロエ「二人で曲を作ってるの?」
セシル「あぁ」
エマ「そうなんだ!私、曲も詞も大好き」
セシル「ジェシーは……天才だからな」
ケヴィン「……」
クロエ「もしかしてセシルがSan Myshunoに行くのは、ジェシーって人と仕事するため?」
セシル「そうだ」
エマ「San Myshunoだから、遊びに行ってるのかと思ってた」
セシル「遊びって……」
セシル「遊ぶどころか、買い物にも出ねぇよ。ジェシーの家にこもって、ずっと曲を作ってるからな」
クロエ「ずっと?」
セシル「そう。San Myshunoに着いてから帰るまで、何週間もずっと」
ケヴィン(……どういうことだ?)
ケヴィン(San Myshunoでは、彼女の家で過ごしているものだと……)
セシル『来週また顔出す』
セシル『愛してるよ』
セシル『彼女なんていない』
ケヴィン(まさか……)
ケヴィン(セシル、お前……ジェシーって男と付き合ってるのか?)
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そういえば、『成功している作曲家』という設定でした。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m