Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4 GB】#25 人生

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価値観が一致する人こそ、運命の人であるーー

 

 

 コンコン

 

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 ガチャ

 

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ケヴィン「よう、ジェシー・カーキ」

ジェシー「……」

 

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ジェシー「あんた、人の話聞いてなかったのか?」

 

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ケヴィン「聞いてはいたけど、従うとは言ってない」

ジェシー「……」

 

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ジェシー「どうしてここに?」

ケヴィン「絵を届けに来たんだ」

 

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ジェシー「これはこれは、有名な画家の先生が自ら絵を配達してくれるとは」

 

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ジェシー「あんたが配送料も払えないほど貧乏だとは、知らなかった」

 

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ケヴィン「有名な画家の先生が、わざわざ届けてやったんだ。トイレ以外の場所に飾れよ」

 

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ジェシー「一応聞いてはおくけど、従うかはわからない」

ケヴィン「……」

 

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ケヴィン「セシルは?」

ジェシー「シャワー浴びてる」

 

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ケヴィン「そうか……ちょうど良かった」

 

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ジェシー「セシルに会いに来たんじゃないのか?」

 

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ケヴィン「お前に会いに来たんだ」

ジェシー「俺に?本当に絵を届けに来たのかよ」

 

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ジェシー「そもそも……こんなに絵を買った覚えはないぞ」

 

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ケヴィン「婚約祝い」

ジェシー「……え?」

 

 

 

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セシル「ジェシー?誰か来て……」

 

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セシル(ケヴィン?)

 

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セシル(どうしてここに……?)

 

 

 

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ケヴィン「お前の言う通りだよ」

 

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ケヴィン「俺じゃ、セシルを傷つけるばかりで幸せにできない。だから、お前にセシルを幸せにしてほしい」

 

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ジェシー「言われなくても、そうするつもりだ」

 

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ケヴィン「俺は完全に身を引く。ただ、一つお願いがある」

ジェシー「……何だよ?」

 

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ケヴィン「二人が許してくれるなら、セシルとまた友達に戻りたいんだ」

 

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ケヴィン「誰が一番だとか、誰より大事だとか、そんな問題じゃない」

 

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ケヴィン「あいつは……セシルは、俺の人生そのものなんだ」

 

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ケヴィン「どんなに時間がかかっても良い。またいつか、笑って話せる日が来ることを願っている。それだけだ」

 

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ジェシー「……気が向いたら伝えておく」

ケヴィン「ありがとう」

 

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ジェシー「この絵、本当に良いのか?」

ケヴィン「あぁ」

 

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ケヴィン「婚約おめでとう。セシルを頼む」

 

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ジェシー「………………あぁ」

 

 

 

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セシル(そうか……)

 

 

 

 

 

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ケヴィン『セシル、お母さんを亡くして大変だったな』

セシル『……』

 

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ケヴィン『髪の毛、切ったのか?』

 

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セシル『切られたんだ』

ケヴィン『……』

 

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ケヴィン『新しい家はどうだ?お父さんの家、すごいお金持ちなんだろう?』

 

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セシル『あの家……好きじゃない』

ケヴィン『どうして?』

 

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セシル『あの家には、自分の居場所がないんだ』

 

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セシル『毎日、何のために生きているのかわからなくなる……』

ケヴィン『……』

 

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ケヴィン『セシル、お前は俺の親友だ』

セシル『……親友?』

 

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ケヴィン『そうだ。お前の居場所は、あの家じゃない。俺の隣だ』

 

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ケヴィン『お前が生きている意味は、俺の親友でいるためだ』

 

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ケヴィン『俺は、お前の親友でいるために生きる。俺たちは、お互いのために生きるんだ』

セシル『……なんだそれ』

 

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ケヴィン『辛くなったら、俺のところに来れば良い。俺がいる限り、セシルは絶対に一人にはならない』

 

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セシル『……わかった』

 

 

 

 

 

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セシル(俺がケヴィンから離れられなかったのは、あいつこそが俺の存在意義そのものだったからなのか……)



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ゴールド家の人は、盗み聞きが上手。

  

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