恋敵との友情ほど、厄介なものはないーー
ジェシー「音、外してる」
セシル「……え?」
セシル「悪い、気付かなかった」
ジェシー「なんだよ、また恋の悩みか?」
ジェシー「俺といる時にまであいつのこと考えられると、正直落ち込むんですけど」
セシル「別に、そんなんじゃ……」
ジェシー「そんなに好きなら、さっさと告白しろよ」
セシル「人ごとだと思って、簡単に言いやがって」
ジェシー「人ごと?まさか」
ジェシー「告白してあいつにフラれてくれれば、俺は堂々とセシルを口説ける」
セシル「お前本当、嫌な奴だな」
セシル「口説くもなにも、しょっちゅうセクハラまがいのことしてるじゃねーか」
ジェシー「あ、バレてた?」
ジェシー「真面目な話し、さっさと白黒つけた方がいいぞ」
ジェシー「片想いが長引けば、辛くなるだけだ」
セシル「……」
セシル(言えるもんなら、とっくに言ってる……)
リリアン「セシル、待って!」
リリアン「どうせ家に帰っても一人なんでしょう?」
リリアン「よかったら、うちで夕飯食べていって」
セシル「リリアン……ケヴィンの友達だからって、俺に気を使わなくていいんだぞ」
リリアン「あら、ケヴィンを抜きにしても、私はセシルのことが好きよ」
リリアン「口は悪いけど、心は優しい」
リリアン「私だって、セシルのことちゃんとわかってるんだから」
セシル「……そうかよ」
リリアン「ほら、早く入って!」
セシル「はいはい」
セシル(いっそ、嫌な女ならよかったのに……)
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ジェシーのセクハラは、セシル公認(?)
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