二つの家と、二つの家族。
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クロエ「ライアン、リタ」
エマ「エイデンもラナもお昼寝したよ」
リタ「ありがとう」
リタ「あなたたちがもうすぐこの家を出て行ってしまうなんて、信じられないわ」
リタ「ディランも実家に帰ってしまったし、ますます寂しくなるわね」
クロエ「出て行くって言っても、すぐ近くの大学寮に移るだけだけどね」
エマ「もうすぐルナが来るんだから、むしろ賑やかになるよ」
ライアン「大学の入学手続きは済んだのか?」
クロエ「うん、高い学費払ってくれたパパには感謝してる」
エマ「そういえば、本当にセシルに紹介しなくて良いの?ゴールド財閥にコンタクト取りたいんでしょう?」
ライアン「良いんだ。ただでさえ自然保護団体に対する印象が悪いのに、子供を使って近づいたらますます心証を悪くするだけだからな」
エマ「セシルとライアンって仲悪いの?」
ライアン「個人的な問題じゃない。これは、財閥と自然保護団体の宿命なんだ」
クロエ「ゴールド財閥は自然破壊を先導してるってこと?」
ライアン「自然破壊を目的としているわけじゃないけど、結果的にはそうだな」
エマ「まぁ、都市開発をするってことは、自然破壊をするってことだよね」
リタ「でも、悪いことばかりじゃないわよ」
ライアン「そうだな」
ライアン「都市開発は自然破壊につながったけど、おかげで多くの雇用が生まれた」
ライアン「自然にとっては良くないことでも、人間にとっては良いことをしているんだ」
エマ「ライアンは、どうやってゴールド財閥を自然保護活動に巻き込むつもり?」
ライアン「人を動かすには、メリットが必要だ」
ライアン「今は自然保護団体とゴールド財閥、双方にとってメリットとなることを探している」
クロエ「メリット?」
エマ「相反する組織なのに、共通のメリットなんて存在するの?」
ライアン「だからそれを今、探しているんだよ」
クロエ「上手くいくかな?セシルって案外頑固なところあるからね」
エマ「でも、納得できる理由があれば、案外簡単に折れたりするよ」
エマ「頑張ってね。ライアンとリタは、私たちにとってもう一つの家族だもん。パパやセシルとは仲良くしてほしい」
リタ「責任重大ね、お父さん」
ライアン「頑張らないとな」
マリオン「代理母なんて、よくジュリアンが認めたわね」
ジュリアン「記憶にないんだけど、認めたらしいよ」
ジェシー「記憶にないって……大丈夫か?」
マリオン「カイルにはちゃんと話したの?」
ローズ「もちろん」
カイル「代理出産の件でしょう?ちゃんと聞いたよ」
ジェシー「カイルは、お母さんが代理母になっても良いのか?」
カイル「正直、複雑だけど……」
カイル「人間、やった後悔よりもやらなかった後悔の方が大きいっていうからね。お母さんがやりたいっていうなら、認めざるを得ないかな」
ジェシー「相変わらず達観してるな……」
カイル「大丈夫。お母さんに万が一のことがあれば、僕がマリーちゃんとジェシーおじさんの面倒を見るから」
マリオン&ジェシー(え?面倒見られる側なの?)
ローズ「ありがとう、カイル。さすが私の息子だね」
ローズ「小学生のカイルでも認めてくれるのに、どうしてアレクシスさんはわかってくれないんだろう?」
マリオン「何か言われたの?」
ローズ「『自分の子供がいるんだから、代理出産なんて安請け合いするんじゃない』って怒られちゃった」
マリオン&ジェシー(至極真っ当な意見だと思う)
ローズ「私はカイルが認めてくれればそれで十分。お母さん、頑張るね」
カイル「ほどほどにね」
マリオン(この子たちといると、常識が分からなくなるわね……)
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どんどん子供らしさを失っていくカイル。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m