過去の経験は、人生の指標となる。
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2のまとめは、こちら。
ローズ「ねぇ、何飲んでるの?」
ローズ「まさかお酒じゃないよね?」
マリオン&ジェシー『……カフェインレスコーヒーです』
ローズ「よし」
ジェシー(相変わらずローズの機嫌は最悪だな……)
マリオン(カイルの時よりも体調が悪いせいね。でも大丈夫)
マリオン(あの子たちが来てくれたら、すぐに機嫌を治してくれるわよ)
ジェシー(そうだと良いけど……)
コンコン
ローズ「誰か来たみたい」
マリオン「ローズ、出てくれる?あんたにお客さんよ」
ローズ「私に?」
ガチャ
ローズ「はい……」
バイオレット「ローズ!」
ローズ「……え?」
ローズ「お姉ちゃん!?」
ウィル「久しぶりだね」
ローズ「ウィルも……どうしてここに?」
マリオン「バイオレット、ウィル!よく来たわね」
バイオレット「マリーちゃん、お久しぶりです」
ウィル「元気だった?また会えて嬉しいよ」
マリオン「ようやく会えたわね。私も嬉しいわ」
マリオン「さぁ、入って。中でゆっくり話しましょう」
ローズ「マリーちゃんは、お姉ちゃんたちが来ること知ってたの?」
マリオン「そうよ。あんたが参っているようだから、助っ人に呼んだの」
ローズ「助っ人?」
ウィル「子供が生まれるまでは、俺たちが側でサポートするよ」
ローズ「それは嬉しいけど……長い間休んで、仕事は大丈夫?」
バイオレット「今はローズと子供が優先よ。どの道、お店の手伝いをしてくれるルナが島を離れてしまったから、営業は難しいし……」
バイオレット「子供を迎えて落ち着いたら、スタッフを募集して改めて再開する予定」
ローズ「そっか。ありがとう、お姉ちゃん」
マリオン「子供が生まれるまでは、この家で過ごすと良いわ。ジュリアンも了承済みよ」
ウィル「そういえばジュリアンは?」
ローズ「今は仕事中。夕食までには戻るって」
カイル「バイオレットおばさん、ウィルおじさん!」
バイオレット「カイル!久しぶりね」
バイオレット「私たちのこと、覚えてる?」
カイル「もちろん」
カイル「バイオレットおばさんへのリスペクトを兼ねて、僕の部屋はバイオレットカラーを差し色にしたんだ」
バイオレット(リスペクト……?)
カイル「育ててくれた恩人を、忘れたりしないよ」
ウィル「カイル、大きくなったね。それに……随分大人びているな」
マリオン「父親の影響よ」
ジェシー「俺たちもカイルの成長には、日々驚かされてる」
バイオレット「一時は食事もできなくて心配だったけど……立派に成長してくれて良かったわ」
ジェシー(立派過ぎて、追い越されそうだけどな……)
バイオレット「そういえば、マリーちゃんとジェシーさんは結婚したそうね」
マリオン「えぇ」
ウィル「おめでとう。お店も順調みたいだし、幸せそうで俺も嬉しいよ」
マリオン「ありがとう。でも、何もかもが順調ってわけじゃないわ」
ウィル「何か問題でも?」
ジェシー「実は俺たち、養子を迎えることにしたんだ」
バイオレット「養子?」
マリオン「なかなか審査に通らなくて苦戦しているけどね」
ジェシー「来年中には養子を迎えられるように、色々と準備をしているんだ」
バイオレット「そうなの?」
ウィル「素晴らしい決断だけど……仕事人間のマリオンが家庭を築くことに熱心になるなんて、意外だな」
マリオン「本当にね」
マリオン「私も結婚や子供に夢なんて持っていなかったんだけど……」
マリオン「San Myshunoで、どこかの姉妹が教えてくれたのよ」
マリオン「血は繋がっていなくても家族になれるし、家族がいなければ得られない幸せがあるって」
ローズ「マリーちゃん……」
バイオレット「あなたたちの子供はラッキーね」
バイオレット「縁もゆかりも無い姉妹を、家族同然に愛してくれる両親だもの」
バイオレット「幸せにならないはずがないわ」
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バイオレットとウィルの方が、良い推薦文を書いてくれそう。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m