時の流れと共に、世代は移り変わる。
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
クロエ「ほらエイデン、妹に挨拶して」
クロエ「エイデンは、お兄ちゃんになったんだよ」
エマ「リタ、名前は何にしたの?」
リタ「『ラナ』よ」
リタ「今回も名付け親はクリスにお願いしたの」
エマ「へぇ……クリスさん、可愛い名前考えたね」
リタ「事前に、いくつか名前の候補を書いた紙を渡しておいたのよ」
リタ「選んで欲しい名前に印をつけておいて良かったわ」
クロエ&エマ(それって、リタが考えたことにならない……?)
エマ「ところで、ライアンは?」
クロエ「生まれたばかりの可愛い娘を置いて、どこに行ったの?」
リタ「いても邪魔だから、ディランと一緒に仕事に行かせたわ」
クロエ&エマ(早速、戦力外通告……?)
リタ「クロエもエマも、進級したばかりで申し訳ないけどサポートお願いね」
クロエ「任せて。ちゃんと皆まとめて面倒見るから」
リタ「お小遣いアップの交渉は、ライアンにお願い」
クロエ&エマ『はーい』
クロエ「そういえば、ディランは来年卒業でしょう?本当にこのまま自然保護活動家になるつもりなのかな?」
エマ「うん。でも、実家のご両親は反対しているみたい」
エマ「家業を継いで欲しいんだって」
リタ「そう……」
クロエ「ライアンもディランも実家を継がないとなると、どうなるのかな?」
リタ「ライアンは、親戚がいるから大丈夫だって言っていたわ」
エマ「ディランも、叔父さん辺りに継がせるだろうって言ってたよ」
リタ「あなた達、そんな話までしているの?」
エマ「ディランがライアンの愚痴を言う時は、大体実家の話を引き合いに出すから、詳しくなっちゃった」
リタ「もうお嫁さんみたいね」
エマ「お嫁さん?」
クロエ「このままエマがディランと結婚したら、リタとは姉妹になれるね」
リタ「あら、良いわね」
エマ「もう、気が早いって……」
リタ「そうね」
リタ「結婚の話は置いておいて、まずは高校と大学を卒業して、立派な獣医さんにならないと」
クロエ「結婚式では、パパ泣いちゃうだろうな〜」
エマ「クロエ!」
エマ(『結婚』なんて、想像したことなかった……)
エマ(本当にいつか、ディランと結婚する日が来るのかな?)
クリス「明日のスケジュールは、以上です」
セシル「ったく……会議ばかり開きやがって。この会社の上層部はどれだけ暇なんだ」
クリス「会長だって暇なんだから、会議ぐらい真面目に出席してください」
セシル「……」
セシル「クリス、ジュリアンの教育は順調か?」
クリス「……はい」
クリス「頭の回転は速いし、ビジネスのセンスもあります」
クリス「個人プレイヤーとしては、非常に優秀ですよ。ただ……」
セシル「なんだ?」
クリス「チームプレイは、苦手なようです」
クリス「周囲の気持ちを考えずに発言してしまうので、将来的に多くの部下を率いることを考えると、少々不安です」
セシル「なるほど」
セシル「あいつには、ビジネスよりも『人間性』を育ててくれる先輩が必要だな」
クリス「そうですね」
セシル「わかった。あいつは別の者に任せることにする」
クリス「別の者……ですか?」
セシル「あぁ。人間性を育てるプロを知っている。そいつらに任せるから、お前は秘書の仕事に専念してくれ」
クリス「……はい」
セシル「業務負担が減ったからといって、彼女と遊んでばかりいるんじゃないぞ」
クリス「……会長が、ビクトリアさんとくっつけたんでしょう?」
セシル「なんだ、迷惑だったか?」
クリス「その節は本当にありがとうございました」
セシル「明日は通常業務を行なえ。ジュリアンには、俺から話す」
クリス「承知しました」
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ライアンとディランがいない方が、心の平穏を保てるリタ。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m