背負ってきた苦労の数が多いほどに、親は子供が心配になる。
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
クロエ「パパ、セシル、婚約おめでとう」
クロエ「一時はどうなるかと思ったけど、無事に婚約できて良かったね」
エマ「本当、心配してたんだから」
エマ「これでセシルは正式に私たちのお父さんだね」
セシル「まぁ、今までと大して変わらないけどな」
クロエ「結婚はいつの予定?」
ケヴィン「まだ決めていない。セシルの仕事の都合を見て、結婚するつもりだ」
エマ「ちゃんと決めておかないと、このまま永久に婚約者止まりになっちゃうよ?」
ケヴィン「婚約者止まりって……」
クロエ「確かに、パパとセシルよりもエマが結婚する方が早いかもね」
エマ「クロエ……」
ケヴィン「エマ、お前まだディランって男と付き合ってるのか?」
エマ「まだって何?別れる予定なんてないよ」
クロエ「そうだよパパ、エマとディランは上手くいってるよ」
ケヴィン「まさか、このまま結婚するつもりじゃないだろうな?」
エマ「さぁね。すぐにじゃないけど、結婚しようとは言われてる」
ケヴィン「プロポーズされたのか?」
エマ「正式じゃないよ。できたら良いねって話しただけ……」
ケヴィン「ダメだ!結婚なんて絶対に許さないからな」
ケヴィン「せっかくこのまま名門大学に行けるチャンスを掴んだんだ。男なんかと遊んでいないで、真面目に勉強に集中しろ」
エマ「何その言い方……私がどうしようと、勝手でしょう?」
エマ「勉強だって頑張ってるし、大学だってちゃんと卒業する。獣医にだってなってみせる」
エマ「ディランだって、ちゃんとわかってる。私を想っているからこそ、将来のことを真剣に考えて結婚しようって言ってくれたんだよ」
ケヴィン「高校生に何がわかるんだ?今から結婚なんて話し合っても無駄だ」
エマ「パパだって、高校を卒業してすぐに結婚したじゃない」
ケヴィン「それは、事情があったからで……」
エマ「私たちのせいだって言うの?」
ケヴィン「そんなこと言ってないだろう?」
エマ「自分なんて結婚どころか子供まで作っておいて、偉そうに説教しないでよ」
クロエ「エマ……」
エマ「私はもう子供じゃない。自分の人生は自分で決める」
エマ「パパ、婚約おめでとう。セシルが正式に私たちのお父さんになってくれて嬉しいよ」
エマ「これでようやく私たちにも『まともな父親』ができるからね!」
ケヴィン「エマ!!」
クロエ「……ねぇ、セシル」
セシル「あ?」
クロエ「これって、私が余計なこと言ったせいかな?」
セシル「去年、エマの交際をバラした時点で気付くべきだったな」
クロエ「セシルは、エマが若くして結婚しても平気?」
セシル「平気ではないが、止めたところで聞くような娘じゃないだろう?」
セシル「安心しろ。結婚しようがしまいが、相手の男がエマに相応しくないとわかった時点で、存在どころか戸籍ごと消し去ってやるから」
クロエ「え?」
クロエ「……冗談だよね?」
セシル「冗談だと思うか?」
セシル「お前も彼氏を作るのは自由だが、相手をよく見て選べ。良いな?」
クロエ「……はい」
ローズ「そっか!」
ローズ「オリビアさんって誰かに似ていると思ったら、ジェシーさんだ」
マリオン「ローズ、あんたオリビア・ベネットと知り合いなの?」
ローズ「うん、私の上客だもん」
ローズ「何年か前に、サインもらって来たでしょう?」
マリオン「あんたからもらった誕生日プレゼントで、一番嬉しかったわ」
ローズ「オリビアさんって優しくてすごく良い人なのに、どうして仲が悪いの?」
ジェシー「……過去に色々あったんだよ」
ジュリアン「何?お前なんか産まなければ良かったって言われた?」
ジュリアン「それとも、殺してやるって言われたの?」
ジェシー「殺してやるって……」
ジェシー「そんなひどいこと、言われるわけないだろう?」
ジュリアン「そう?」
ジュリアン「俺は言われたよ。実の母親からね」
ジェシー「……え?」
ジュリアン「本当、ひどいこと言うよね。まぁ、俺もひどいことしちゃったけど」
ジュリアン「殺し合うほど嫌い合っているわけじゃないなら、仲良くしたら?」
ジェシー「ジュリアン、お前……」
ジェシー(一体どんな母親に育てられたんだ……?)
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親子関係も、人それぞれ。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m