人と人との関係性は、常に変化している。
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
リック「……というわけで」
リック「今後旦那様の護衛は、お前たちに任せる。実質アイザックとルークがゴールド家の護衛責任者になるから、俺が不在の間は頼んだぞ」
アイザック&ルーク「……」
リック「なんだ、何か言いたいことでもあるのか?」
ルーク「山ほどありますよ」
リック「え?」
ルーク「世代交代のために配置を変えるって話ですけど、俺たちリックさんと歳変わらないじゃないですか」
リック「別に良いだろう?家庭を持っているわけじゃないんだ、命張れよ」
アイザック「散々張ってきましたよ」
ルーク「俺たちの命をなんだと思ってるんですか」
リック「安心しろ、配置変更といっても一時の話だ。会社が形になったら、若い連中と交代させてお前たちを呼んでやるから」
ルーク「……」
ルーク「大体、なに一人だけ抜け駆けしてるんですか?」
リック「抜け駆け?」
アイザック「そうですよ」
アイザック「マリアさんは俺たち護衛係みんなの天使なのに、勝手に婚約したりして」
リック「天使って……マリアに散々怒られてきたクセに、よくそんなことが言えるな」
アイザック「俺たち3人、Del Sol Valley時代から兄弟のようにつるんできたっていうのに、一人だけ幸せになろうなんてズルいですよ」
ルーク「とにかく、今回の決定には納得いきません」
リック「……そうか、良いだろう」
リック「今回の件は、俺ではなく旦那様の決定だ。文句があるなら直訴しろ」
リック「そういえば、ケヴィン様とお嬢様が大喧嘩をしてからというもの、旦那様の機嫌が悪い」
リック「直訴するとなると、護衛以上に命をかけることになるだろうな。精々気を付けろよ」
アイザック「……」
ルーク「……」
アイザック「さ、仕事に戻るか」
ルーク「ゴールド家の護衛責任者なんて、大出世だな」
パタンッ
リック「あいつら……」
リック「完全に俺のことナメてるな」
クリス「イーサン?」
クリス「イーサンって……以前、会長に失礼なことを言った社員ですか?」
ビクトリア「そうよ」
ビクトリア「会長の指示で、今は経営者を目指して研修中なの」
クリス「ビクトリアさんが、直接指導しているんですか?」
ビクトリア「えぇ。降格された時は、辞めるんじゃないかと思ったけど……案外しぶといわね」
ビクトリア「私の厳しい指導にも、文句一つ言わずについて来ている。私も彼のことが気に入ったわ」
クリス「……」
クリス「研修って、ビクトリアさんが一対一で教えているんですか?社長室で、二人きりで?」
ビクトリア「そうよ」
クリス「それって……」
ビクトリア「大丈夫。最初こそ印象が悪かったけれど、今ではすっかり心を入れ替えているから」
ビクトリア「私に対して暴言を吐いたりしないわ」
クリス「いえ、そうではなくて……」
クリス「ビクトリアさん」
ビクトリア「何?」
クリス「ビクトリアさんのタイプの男性って、確か仕事ができる人でしたよね?」
ビクトリア「えぇ。結果を出せる男性にこそ、惹かれるの」
クリス(マズいな……)
ビクトリア「クリス、電話が鳴ってるわよ」
クリス「あぁ」
クリス「すみません、少し外します」
クリス「はい……ルナ、どうしたんだ?」
クリス「構わないよ。俺もルナの声が聞けて嬉しい」
クリス「え?先生が結婚?……それは急だな」
クリス「そうか、わかった。ありがとう」
クリス「え?もう良いのか?……あぁ、またな」
クリス(ルナの声……)
クリス(泣いているように聞こえたけど、気のせいかな?)
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Season 1からの古株なのに、通算195話目にしてようやくまともに登場できた、アイザック&ルーク。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m