思いつきの行動が、吉と出ることもある。
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
ミア「バイオレットさん、ありがとう」
ミア「こんなに素敵なレストランで結婚式ができて、本当に幸せだわ」
バイオレット「準備が間に合って良かった」
バイオレット「私もレストランの最初の仕事が、あなたたちの結婚式で嬉しいわ」
クリス「まさか昨日結婚が決まって、今日結婚式になるとは……」
ルナ「だって、せっかくクリスが帰って来てるんだもん。善は急げでしょう?」
クリス「そうだけど……」
ルナ「お母さんが結婚式の計画を決めておいてくれて良かった」
クリス「……あぁ」
クリス「明日!?」
クリス「いくらなんでも、急すぎる。お母さんだって、時間をかけて結婚式の計画を立てたいはずじゃ……」
ミア「大丈夫よ、クリスさん」
ミア「結婚式の計画なら、もうバッチリ練ってあるから」
クリス「……え?」
クリス「会場の飾り付けから式の進行まで……引くほど綿密に計画しておいてくれて良かった」
ルナ「計画も良かったけど、実現できたのはバイオレットのおかげだよ」
クリス「そうだな。それにしても……」
ライアン「いやー、先生が結婚する日が来るなんて、夢にも思いませんでした」
クリス「どうしてお前がここにいるんだ?」
ルナ「結婚式をするならライアンとリタも呼びたいと思って、ダメ元で呼んでみたの」
ルナ「まさか本当に来てくれると思わなかった。ありがとう、ライアン」
ライアン「どういたしまして」
ライアン「本当はリタも来たがっていたけど、さすがに子供たちだけを残していくことはできないから、代表で俺だけ来ました」
クリス「……お前、仕事はどうしたんだ?」
ライアン「先輩、俺は自然保護団体の代表ですよ?」
ライアン「休み放題です」
クリス(なんて信用の置けない団体なんだ……)
クリス「リタは大丈夫なのか?」
ライアン「大丈夫です」
ライアン「クロエにエマ、ディランもいますから」
クリス「まぁ、お前よりは頼りになるな」
ハワード「クリスさん、ライアンさん」
ライアン「先生、おめでとうございます」
ハワード「ありがとうございます」
クリス「急遽決まったとは思えない、立派な式でしたね」
ハワード「みなさんの協力のおかげです」
ハワード「ライアンさんも突然連絡したにも関わらず、来てくださってありがとうございます」
ライアン「先生が結婚するとなれば、いつだって駆けつけますよ」
ライアン「おかげで、またこうして集まることができた」
ライアン「そういえば、Sulaniもだいぶ変わりましたね」
ハワード「はい」
ハワード「ここ数年で、人口も観光客も増えました」
ライアン「自然保護にも力を入れないといけませんね」
ハワード「えぇ……その件について、ライアンさんにお伝えしておきたいことがあったんです」
ライアン「何ですか?」
バイオレット「さぁ、料理ができたわよ!」
バイオレット「みんなで食べましょう」
ライアン「おめでたい席なんだから、真面目な話は後にしましょう」
クリス「そうだな」
ライアン「先生、行きましょう」
ハワード「はい」
ハワード「……」
ルナ「そういえば、クリスとライアンはどこに泊まるの?」
クリス「え?」
ルナ「ライアンが使っていた寝室は、今はウィルとバイオレットが使ってるよ。それにクリスが使っていた寝室は、ハワードとお母さんが使う予定」
クリス「そうか……」
クリス「ライアン、リタの家は?」
ライアン「今は人に貸してます」
ウィル「俺たちが寝室を空けるよ」
クリス「……ウィルとバイオレットはどこに泊まるんだ?」
バイオレット「このレストラン、奥に居住スペースがあるの。そこに泊まるわ」
ライアン「それなら、俺と先輩がそこに泊まれば良いんじゃないですか?」
クリス「あぁ、そうだな」
バイオレット「あ、でも……」
クリス「何?」
バイオレット「ここの寝室、ダブルベットだけど大丈夫?」
クリス「え?」
ライアン「先輩……」
ライアン「変なことしたら、大声出しますからね」
クリス「……」
クリス「お前は公共施設泊まり決定だな」
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ライアンは、呼べばワンコより簡単に来てくれます。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m