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カレン「サム!」
カレン「待って、サム」
サム「ごめんカレン、今は一人にしてくれる?」
カレン「うん。でもその前に、少しだけカレンとお話ししてくれる?」
サム「……良いよ。何?」
カレン「リアム君、あんな言い方になっちゃったけど、サムのこと本当に励ましてたんじゃないかな?」
サム「カレン……本気?」
カレン「リアム君はね、サムのことが好きなんだよ」
サム「はぁ?」
サム「それは無い。少しでも好意があったら、あんな酷いこと言えるはずないって」
カレン「好意があるからこそ酷い言い方しちゃうのが、リアム君なんだよね……」
サム「何?」
カレン「リアム君がサムに余計なことばかり言っちゃうのは、サムのことが好きだからだよ」
サム「……根拠は?」
カレン「好きの反対は、嫌いじゃない。無関心だもん」
サム「え?」
カレン「私がそうだった。パパもママも私には無関心。本当の親子なのに、サムやリアム君みたいに本気の喧嘩なんてしたことない」
カレン「学校もお仕事も全てパパとママの希望通りに決められて、私の意見なんて聞いてもらった試しがない」
カレン「愛情を求めればお金で誤魔化されて、そのお金さえも使い過ぎれば平気で追い出す」
カレン「お友達だってそう。私がお友達だと思っていた人も『お金持ちのお嬢様』でなくなった途端、連絡も取れなくなった」
サム「カレン……」
カレン「みんな私には無関心。家を追い出されたことで、私には本当の家族もお友達もいないんだって思い知らされた」
サム「……」
サム「家族はいないかもしれないけど、友達ならいるじゃん」
カレン「……え?」
サム「カレンが困った時は私が助けるし、私が落ち込んでる時はカレンが寄り添ってくれる」
サム「私たち友達でしょう?」
カレン「……そっか」
カレン「ごめんね。私がサムを励ましたかったのに、私が励まされちゃった」
サム「いいよ。なんか私も元気出てきた」
カレン「本当?」
サム「近いうちに、もう一つ小説の新人賞があるんだ。そっちにも応募するつもり」
サム「今度こそ大賞を取ってリアムの奴を見返してやる」
カレン「……」
カレン(あれ?結局、リアム君の気持ちはサムに届いてない……?)
レイ「リアム」
レイ「お前、仕事もバンドも本気じゃない。そうだろう?」
リアム「……俺なりに本気だ」
レイ「本気なら、どうしてオーナーから正社員になるよう勧められても断っているんだ?」
レイ「本気なら、どうしてジェシーさんの誘いを断ったんだ?」
リアム「え?」
レイ「以前、ジェシーさんから『プロを目指すなら知ってるプロデューサーを紹介してやる』って言われただろう?」
レイ「どうしてあの時に、ジェシーさんの誘いに乗らなかったんだ?」
リアム「それは……」
レイ「お前がそんな調子だから、何を言っても相手にされないんだ」
レイ「サムとの仲を深めたいなら態度を改める必要があるが、自分自身を見直す必要もあるな」
リアム「自分を見直すって……どうやって?」
レイ「たまには自分の頭を使え、馬鹿」
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