Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#12 本気の闘い(後編)【San Myshuno】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

カレン「サム!」

 

カレン「待って、サム」

 

サム「ごめんカレン、今は一人にしてくれる?」

 

カレン「うん。でもその前に、少しだけカレンとお話ししてくれる?」

サム「……良いよ。何?」

 

カレン「リアム君、あんな言い方になっちゃったけど、サムのこと本当に励ましてたんじゃないかな?」

サム「カレン……本気?」

 

カレン「リアム君はね、サムのことが好きなんだよ」

サム「はぁ?」

 

サム「それは無い。少しでも好意があったら、あんな酷いこと言えるはずないって」

 

カレン「好意があるからこそ酷い言い方しちゃうのが、リアム君なんだよね……」

サム「何?」

 

カレン「リアム君がサムに余計なことばかり言っちゃうのは、サムのことが好きだからだよ」

サム「……根拠は?」

 

カレン「好きの反対は、嫌いじゃない。無関心だもん」

サム「え?」

 

カレン「私がそうだった。パパもママも私には無関心。本当の親子なのに、サムやリアム君みたいに本気の喧嘩なんてしたことない」

 

カレン「学校もお仕事も全てパパとママの希望通りに決められて、私の意見なんて聞いてもらった試しがない」

 

カレン「愛情を求めればお金で誤魔化されて、そのお金さえも使い過ぎれば平気で追い出す」

 

カレン「お友達だってそう。私がお友達だと思っていた人も『お金持ちのお嬢様』でなくなった途端、連絡も取れなくなった」

 

サム「カレン……」

カレン「みんな私には無関心。家を追い出されたことで、私には本当の家族もお友達もいないんだって思い知らされた」

 

サム「……」

 

サム「家族はいないかもしれないけど、友達ならいるじゃん」

カレン「……え?」

 

サム「カレンが困った時は私が助けるし、私が落ち込んでる時はカレンが寄り添ってくれる」

 

サム「私たち友達でしょう?」

 

カレン「……そっか」

 

カレン「ごめんね。私がサムを励ましたかったのに、私が励まされちゃった」

 

サム「いいよ。なんか私も元気出てきた」

カレン「本当?」

 

サム「近いうちに、もう一つ小説の新人賞があるんだ。そっちにも応募するつもり」

 

サム「今度こそ大賞を取ってリアムの奴を見返してやる」

 

カレン「……」

 

カレン(あれ?結局、リアム君の気持ちはサムに届いてない……?)

 

 

 

レイ「リアム」

 

レイ「お前、仕事もバンドも本気じゃない。そうだろう?」

 

リアム「……俺なりに本気だ」

レイ「本気なら、どうしてオーナーから正社員になるよう勧められても断っているんだ?」

 

レイ「本気なら、どうしてジェシーさんの誘いを断ったんだ?」

リアム「え?」

 

レイ「以前、ジェシーさんから『プロを目指すなら知ってるプロデューサーを紹介してやる』って言われただろう?」

 

レイ「どうしてあの時に、ジェシーさんの誘いに乗らなかったんだ?」

 

リアム「それは……」

レイ「お前がそんな調子だから、何を言っても相手にされないんだ」

 

レイ「サムとの仲を深めたいなら態度を改める必要があるが、自分自身を見直す必要もあるな」

 

リアム「自分を見直すって……どうやって?」

レイ「たまには自分の頭を使え、馬鹿」

 

 

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