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レイ『結婚……ですか?』
マリオン『仕事には影響ないと思うけど、一応報告はしておこうと思って』
レイ『その……おめでとうございます』
レイ『これでジェシーさんは、公私共にオーナーのパートナーですね』
マリオン『San Myshuno店のメンバーには私から伝えるから、レイはまだ黙っていてもらえる?』
レイ『……わかりました』
カレン「レイちゃん」
カレン「レイちゃん、大丈夫?」
レイ「え?あぁ……何でもない」
レイ「カレンは俺がいない間、買い物でもしていたのか?」
カレン「ううん。ずっとジェシーさんとお話ししてた」
レイ「……ジェシーさんに会ったのか?」
カレン「うん。ジュース奢ってもらったの」
カレン「ジェシーさん、ローズさんとお友達なんだって!昔のお話たくさん聞かせてもらえて、すごく楽しかった」
レイ「……そうか」
カレン「ジェシーさんね、レイちゃんと無理に仲良くするつもりはないんだって」
レイ「……俺はジェシーさんに嫌われているからな」
カレン「違うよ」
カレン「レイちゃんがジェシーさんを嫌うことで、メリットがあるからだよ」
レイ「メリット?」
ジェシー『俺を嫌うことで、レイはやる気を出すんだ』
ジェシー『仕事ではどうやったってレイには敵わない。レイがやる気を出すことが店のためになるなら、俺は嫌われ者のままで良いんだよ』
カレン「ジェシーさんは、自分が認められたいとは思ってないんだって」
カレン「自分の評価はマイナスでも、グループ全体がプラスになるならそれで良いって言ってたよ」
レイ「……」
レイ「個人の感情よりも全体の利益を優先しているのか。ジェシーさんは俺よりずっと大人だな」
レイ「だからオーナーも、ジェシーさんをパートナーに選んだんだろうな」
カレン「レイちゃん……?」
レイ「ジェシーさんと話したなら、お前も気付いただろう?俺はカレンが思っているほど良い男じゃない」
レイ「俺なんかの側にいないで、自分にふさわしい男を探せ」
カレン「レイちゃん……」
カレン「レイちゃんとジェシーさんは正反対だよね。だから比較するのって、すごく意味のないことだと思う」
レイ「……意味がない?」
カレン「レイちゃんにはレイちゃんの良さがあるし、ジェシーさんにはジェシーさんの良さがあるもん」
カレン「ファッションだって一緒だよ。コンサバ系とカジュアル系を比較しても、それぞれ違った魅力がある」
カレン「もちろん、他の系統が魅力的に見えることもあるけど……」
カレン「やっぱり最後は、コンサバ系が好きな人はコンサバ系を選ぶし、カジュアル系が好きな人はカジュアル系を選ぶ」
カレン「違うものを比較してどちらが優れているかなんて議論しても、意味ないよ」
レイ「……」
カレン「レイちゃんには、ジェシーさんにない魅力がある。他の男の人が魅力的に見えても、レイちゃんが好きな私はレイちゃんしか選べないよ」
レイ「……よくわからないが、励ましてくれようとしていることはわかった」
カレン「カレンは今までもこれからも、レイちゃん一筋ってこと」
レイ「……」
カレン「お話してたらお腹空いちゃった」
カレン「San Myshunoに帰る前に、何か食べよう」
レイ「そうだな」
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