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リアム「サム、体調はどうだ?」
サム「平気」
リアム「平気って……昨日まで寝込んでいたのに、本当に大丈夫なのか?」
サム「締め切りが近いの。これ以上寝込んでいられない」
リアム「小説も大切だけど、無理はするなよ」
サム「無理もするよ。これ以上リアムに馬鹿にされたくないもん」
リアム「あんな言い方して悪かったって……」
サム「リアムには、ある意味感謝してる」
リアム「感謝?」
サム「あの言葉がなければ、ここまでやる気出なかったと思う」
サム「仕事休んで執筆してる分、今回こそ絶対に結果を出さないと」
リアム「……」
リアム「なぁ、サム」
サム「何?」
リアム「焦るなよ」
サム「……え?」
リアム「俺は、馬鹿にしたかったわけじゃない」
リアム「サムは何もかも中途半端な俺とは違って、真剣に努力している。お前がいつも大賞を逃す原因は、焦るからだ」
リアム「時間なんて気にせずに落ち着いて執筆すれば、大賞を取れるはずだって言いたかったんだ」
サム「……」
サム「それをリアムなりに言い換えると、『言い訳すんな』ってことになるの?」
サム「最初からそう言ってくれれば良かったのに。あんたって時々本当に意味わかんない……」
リアム「悪かったって」
リアム「レイやカレンちゃんにも怒られた。サムにもっと優しくするべきだって。でも……」
リアム「お前とは長い付き合いだから、今更優しくしろって言われてもどうしたら良いのかわからなくて……」
サム「何それ」
サム「まぁ……リアムとは昔から軽口叩き合って来た仲だし、私も急に優しくされても困るかも」
リアム「サムのこと傷つけたのはわかってる。本当にごめん」
サム「……」
サム「もう良いよ。確かに言い方には問題ありだけど、リアムなりに励ましてくれようとしてたってことはわかったから」
リアム「とにかく俺が言いたいのは、体調が悪いなら無理せず休めってことだ」
リアム「これ以上無理して倒れたら、小説を書くどころじゃなくなるだろう?」
サム「でも……」
リアム「大丈夫だ。サムには才能がある」
リアム「俺とは違って、お前はいつか本物になるんだ」
サム「リアム……」
カレン「ただいま」
カレン「今日も遅くなっちゃった」
カレン「サムは体調良くなったのかな?レイちゃんとリアム君は……ん?」
カレン「着信?この番号、誰だろう?」
レイ(カレン……?)
カレン「はい……え?パパ?」
カレン「戻って来いって、急にそんなこと言われても……」
レイ「………………」
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