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リアム「カレンちゃん、今日も帰りが遅いな」
リアム「せっかく休みが揃ったから、今日は全員で夕飯食べられると思ったのにな」
サム「カレンが仕事で認められたのは嬉しいけど、少し寂しいよね……」
サム「レイもそう思わない?」
レイ「……そうだな」
リアム「そうだなって、少しは焦ったりしないのか?」
レイ「焦る?」
サム「カレンの仕事が今後ますます忙しくなったら、レイのことなんて忘れちゃうかも」
リアム「早くカレンちゃんをモノにしておかないと、そのうち身近なところで彼氏ができてこの家を出て行くことになるかもしれないぞ」
レイ「……それならそれで構わない」
リアム「本気か?」
サム「まぁ、レイがカレンに気がないっていうなら良かった」
リアム「良かった?」
サム「カレン、最近よく結婚情報を調べてるんだ。もしかしたら、もうすでに彼氏がいるのかも」
レイ「あいつが?まさか……」
リアム「やっぱりな。いつまでも振り向かないレイに嫌気が差して、他の男に惹かれたんだ」
レイ「……」
カレン「ただいま」
カレン「……って、もうみんな寝ちゃってるよね」
レイ「お帰り」
カレン「レイちゃん……?」
カレン「まだ起きてたの?」
レイ「あぁ」
レイ「何か食べて来たのか?」
カレン「うん。夕食はショップの子たちと食べて来たから大丈夫」
レイ「明日は休みだろう?お前の好きなカクテル作ってやろうか?」
カレン「本当?」
カレン「少し飲みたい気分だったんだ。ありがとう」
レイ「最近、忙しそうだな」
カレン「うん。仕事は順調ではあるんだけど……」
レイ「だけど、何だ?」
カレン「今度、うちのブランドで新たにブライダル部門を立ち上げることになったの」
カレン「ローズさん、私にブライダル部門の立ち上げに協力してほしいんだって」
レイ「それは、お前の仕事ぶりが認められたってことか?」
カレン「そういうことかな?」
レイ「良かったな」
カレン「でもね……」
カレン「ブライダル部門の立ち上げに携わるなら、Del Sol Valleyの本社に異動する必要があるの」
レイ「え?」
レイ「……この家を出て行くってことか」
カレン「うん」
カレン「この家から毎日Del Sol Valleyの本社に通勤するのは無理だもん」
レイ「……」
レイ「断るのか?」
カレン「え?」
レイ「いつもなら言うだろう?『レイちゃんがいないDel Sol Valleyなんか行きたくない』って」
カレン「……今まではね」
カレン「実はこの間、パパから電話があったの」
カレン「私の働きぶりをどこかで耳にして、自分の会社で改めて雇いたいって言われた」
レイ「……」
カレン「もちろん断ったよ。今の仕事を辞めるつもりなんてないし、今更パパの言いなりになんてなりたくないもん」
カレン「私はこの仕事にかけてるの。レイちゃんやリアム君、サムと離れるのは辛いけど、Del Sol Valleyに行こうと思う」
カレン「本社への異動は大きなチャンスだし、私を雇ってくれたローズさんに恩返しもしたい」
カレン「レイちゃんならわかるでしょう?」
レイ「俺は……」
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