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レイ「はい……わかりました」
リアム「レイ、電話終わったか?」
レイ「あぁ」
リアム「オーナーは何て?」
レイ「来年からDel Sol Valley店でライブを始めるらしい」
レイ「ジェシーさんが作成した企画書を俺にチェックしてほしいそうだ」
リアム「え?それって、レイにジェシーさんのサポートをしろってこと?」
レイ「……そうだ」
リアム「オーナーも酷なお願いするな。レイがジェシーさんを敵対視してること、知らないわけじゃないのに」
レイ「敵対視しているわけじゃない。嫌いなだけだ」
リアム「子供かよ」
レイ「個人の感情を仕事に持ち込むわけじゃないが……ライブならバンドをやっているリアムの方が適任だな」
レイ「リアム、お前が代わってくれ」
リアム「個人の感情100%でわがまま言うな!」
リアム「確かに、音楽関係ならレイより俺の方が詳しいけど……それはジェシーさんも同じだ」
リアム「オーナーがわざわざレイに電話してきたのは、経営者目線のアドバイスがほしいからだろう?」
リアム「俺には無理。気持ちはわかるけど、これも仕事だと思って割り切れよ」
レイ「……」
サム「お疲れ!」
リアム「おう、サム。カフェのバイトは終わったのか?」
サム「うん、今日は早番だったんだ」
サム「家に帰って小説書こうと思ったんだけど、お腹空いちゃった」
サム「ご飯作るの面倒だから、簡単なもの食べさせてよ」
リアム「あのな……こっちは開店準備で忙しいんだよ」
サム「暇そうに喋ってたじゃん。一人前の食事くらい作れるでしょう?」
サム「ねぇ、レイ」
レイ「……」
サム「ちょっと、無視しないでよ!」
サム「……レイの奴、ずいぶん機嫌悪いじゃん」
リアム「サムのせいじゃない。気にすんな」
リアム「最近、厄介な常連客に付きまとわれている上に、今日はジェシーさんのサポートまで押し付けられて荒れてるんだ」
サム「はぁ?何それ」
リアム「そういえば、ここ数日カレンちゃん来てないな。先週まで毎日のように来てたのに……」
サム「カレンちゃん?」
リアム「例の厄介な常連客」
サム「レイの無愛想な接客に嫌気が差したんじゃない?」
リアム「かもな」
リアム「まぁ、何事もないと良いけど……」
レイ「……」
マリオン『私の夢はね、この店を大きくすること』
マリオン『そして、いつか私とレイの二人で2店目を出すことよ』
レイ(あの日の約束は、オーナーと俺の二人で叶えるはずだったのに)
レイ(今のオーナーに、俺は必要ないのかもしれないな……)
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