Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#3 幸せの代償【San Myshuno】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

リアム「今日もカレンちゃん来なかったな」

レイ「そうだな」

 

リアム「そうだなって……心配じゃないのかよ?」

 

レイ「売り上げなら問題ない」

リアム「そうじゃなくて」

 

リアム「しつこいくらいうちの店に通ってた子が、急に来なくなったんだぞ?気にならないのか?」

 

レイ「忙しいんだろう。しばらくすれば、また何食わぬ顔で現れる」

 

リアム「お前って本当、冷たい男だよな……」

 

 

 

リアム「ただいま」

 

サム「おかえり」

 

サム「レイ、あんたにお客さんだよ」

レイ「客……?」

 

カレン「レイちゃん」

 

リアム「カレンちゃん!?」

レイ「……」

 

サム「夕方頃、家の前でうろうろしてたから保護したの」

 

サム「お父さんに勘当されて、家を追い出されたんだって」

リアム「追い出された?」

 

カレン「パパの会社で働いてたんだけど、あまりにお仕事ができないからクビになったの」

 

カレン「クレジットカードも使い過ぎてたみたいで……」

 

カレン「『お金を稼ぐ苦労がわかるまでは帰って来るな』って、パパに家を追い出されたの」

リアム「なるほど……」

 

リアム「でも、どうして俺たちの家に?」

カレン「カレン、親戚も友達もいないから誰も頼れなくて……」

 

カレン「困った時に思い浮かんだのが、レイちゃんだったの」

 

レイ「事情はわかったが、どうして俺の家を知っているんだ?」

 

カレン「レイちゃんのことならなんでも知ってるよ?少し前に、探偵さんに調べてもらったもん」

 

レイ「……」

リアム&サム(もしかして……“ストーカー”?)

 

レイ「カレン」

 

カレン「わぁ……」

レイ「何だ?」

 

カレン「レイちゃんが『カレン』って呼んでくれた!嬉しい、恋人みたい」

 

レイ「……店の客じゃないなら、気を遣う必要がないと判断しただけだ」

 

レイ「俺たちは親戚でも友達でもない。困ったからと頼られても迷惑だ。他をあたれ」

 

サム「ちょっと待ってよ」

 

サム「レイとリアムは、この子が親のお金で店に通っていること、知ってたんだよね?」

 

リアム「それは……」

サム「こんな若い子が頻繁に高額なお酒を頼んで、おかしいと思わなかったの?」

 

サム「この子が家を追い出された責任の一端は、あんたたちにあるんじゃない?」

 

サム「レイ。頼るあてがないとわかっていて、本当にこの子を追い出すつもり?」

 

レイ「……」

 

 

 

マリオン『San Myshunoは、大きな街よ。どこに行っても人が溢れてる』

 

マリオン『でもね。人の数は多いけど、孤立している人が多いのよ。ある意味、地方よりもよほど助け合いが必要な街かもしれない』

 

マリオン『私は助け合いこそが、San Myshunoで生き抜くために必要な”掟”だと思っているのよ』

 

 

 

リアム「サムの言う通りだ。悪ノリした俺たちにも責任あるよな」

レイ「……」

 

レイ「しばらくこの家に居ても良い」

カレン「本当?」

 

レイ「ただし、一人で生活できる力がついたらすぐに出て行ってくれ」

 

カレン「……わかった」

 

カレン「ありがとう。レイちゃん」

 

 

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