Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

MENU

【Sims4】#6 グラスの心【San Myshuno】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

カレン「う~ん……」

 

リアム「相変わらず行き詰まってるな」

サム「相変わらず行き詰まってるね」

 

レイ「求人情報を見てるのか?」

カレン「……ううん。不採用通知」

 

レイ「求人に応募したのか?」

カレン「うん」

 

カレン「レイちゃんとサムのアドバイスをもとに、できそうなお仕事に片っ端から申し込んでみたの」

 

カレン「でもね、一次審査までは通るんだけど採用してもらえなくて……」

 

カレン「どうして面接になると落ちちゃうんだろう?」

 

サム「まさか面接でもこの調子じゃないよね……?」

レイ「この調子だから落ちているんだろう」

 

カレン「どうしよう。もうお金も無いし、そろそろお仕事が決まらないと困る……」

 

サム「カレン、お金無くなっちゃったの?」

カレン「うん。クレジットカードもキャッシュカードも、パパに取り上げられたし……」

 

カレン「お財布に入ってる現金しかなかったから、面接用のスーツを買ったら無くなっちゃった」

サム「そっか……」

 

リアム「なぁ、俺たちでカレンちゃんを雇ったらどうだ?」

レイ「雇う?」

 

リアム「カレンちゃん、この家に来てから俺たちの代わりに家事してくれてるだろう?」

 

リアム「料理や掃除をしてくれるカレンちゃんに対して、俺たちがお礼として金を払うんだよ」

 

サム「家事代行みたいな感じ?」

リアム「そうそう」

 

サム「なるほど。家事も立派な仕事だもんね」

カレン「家事なら任せて」

 

カレン「カレン、お仕事はできないけど花嫁修行は受けたから」

サム「OK。それじゃあ、仕事が決まるまでは家事をお願い」

 

サム「レイも異論ないよね?」

レイ「……あぁ」

 

カレン「……」

 

 

 

カレン「レイちゃん」

 

レイ「何だ?」

カレン「あのね……」

 

カレン「なかなかお仕事見つけられなくてごめんなさい」

 

カレン「お仕事が見つかったら、すぐに出て行くから」

レイ「……」

 

レイ「別に急がなくて良い」

カレン「でも……」

 

レイ「悪かった」

カレン「え?」

 

レイ「サムの言う通りだ。金を持っていると知って、お前のことを利用した」

 

レイ「カレンが父親から勘当された責任の半分は、俺にある」

カレン「レイちゃん……」

 

カレン「違うよ。カレンが勝手にやったことだもん」

レイ「……」

 

レイ「どうして俺なんだ?」

カレン「え?」

 

レイ「もっと簡単に付き合える男が他にいるだろう?どうして俺に執着するんだ?」

 

カレン「……」

 

カレン「レイちゃんはカッコ良いから」

 

レイ「……顔の話をしてるのか?」

カレン「顔もカッコ良いけど、それだけじゃないよ」

 

カレン「信念を持ってストイックにお仕事に打ち込むレイちゃんは、最高にカッコ良いの」

 

カレン「レイちゃんが羨ましい。私は、中身が空っぽのグラスみたいな人間だから……」

 

レイ「……」

 

カレン「私もお仕事が見つかってレイちゃんみたいに頑張ったら、カッコ良くなれるかな?」

 

レイ「……そうだな」

 

レイ「きっと、俺なんかよりずっとカッコ良くなれる」

 

 

にほんブログ村 ゲームブログ ザ・シムズシリーズへ

やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m