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カレン「う~ん……」
リアム「相変わらず行き詰まってるな」
サム「相変わらず行き詰まってるね」
レイ「求人情報を見てるのか?」
カレン「……ううん。不採用通知」
レイ「求人に応募したのか?」
カレン「うん」
カレン「レイちゃんとサムのアドバイスをもとに、できそうなお仕事に片っ端から申し込んでみたの」
カレン「でもね、一次審査までは通るんだけど採用してもらえなくて……」
カレン「どうして面接になると落ちちゃうんだろう?」
サム「まさか面接でもこの調子じゃないよね……?」
レイ「この調子だから落ちているんだろう」
カレン「どうしよう。もうお金も無いし、そろそろお仕事が決まらないと困る……」
サム「カレン、お金無くなっちゃったの?」
カレン「うん。クレジットカードもキャッシュカードも、パパに取り上げられたし……」
カレン「お財布に入ってる現金しかなかったから、面接用のスーツを買ったら無くなっちゃった」
サム「そっか……」
リアム「なぁ、俺たちでカレンちゃんを雇ったらどうだ?」
レイ「雇う?」
リアム「カレンちゃん、この家に来てから俺たちの代わりに家事してくれてるだろう?」
リアム「料理や掃除をしてくれるカレンちゃんに対して、俺たちがお礼として金を払うんだよ」
サム「家事代行みたいな感じ?」
リアム「そうそう」
サム「なるほど。家事も立派な仕事だもんね」
カレン「家事なら任せて」
カレン「カレン、お仕事はできないけど花嫁修行は受けたから」
サム「OK。それじゃあ、仕事が決まるまでは家事をお願い」
サム「レイも異論ないよね?」
レイ「……あぁ」
カレン「……」
カレン「レイちゃん」
レイ「何だ?」
カレン「あのね……」
カレン「なかなかお仕事見つけられなくてごめんなさい」
カレン「お仕事が見つかったら、すぐに出て行くから」
レイ「……」
レイ「別に急がなくて良い」
カレン「でも……」
レイ「悪かった」
カレン「え?」
レイ「サムの言う通りだ。金を持っていると知って、お前のことを利用した」
レイ「カレンが父親から勘当された責任の半分は、俺にある」
カレン「レイちゃん……」
カレン「違うよ。カレンが勝手にやったことだもん」
レイ「……」
レイ「どうして俺なんだ?」
カレン「え?」
レイ「もっと簡単に付き合える男が他にいるだろう?どうして俺に執着するんだ?」
カレン「……」
カレン「レイちゃんはカッコ良いから」
レイ「……顔の話をしてるのか?」
カレン「顔もカッコ良いけど、それだけじゃないよ」
カレン「信念を持ってストイックにお仕事に打ち込むレイちゃんは、最高にカッコ良いの」
カレン「レイちゃんが羨ましい。私は、中身が空っぽのグラスみたいな人間だから……」
レイ「……」
カレン「私もお仕事が見つかってレイちゃんみたいに頑張ったら、カッコ良くなれるかな?」
レイ「……そうだな」
レイ「きっと、俺なんかよりずっとカッコ良くなれる」
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