Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】Prologue【San Myshuno】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

『捨て犬……にしては大きいわね』

 

『ほら、起きて!こんなところで寝ていたら風邪引くわよ』

 

『早く自宅に帰りなさい』

『……?』

 

『……帰る家なんてない』

 

『家出でもしてきたの?』

 

『……』

 

『いいわ。いらっしゃい』

 

 

 

『料理は得意じゃないから、味は期待しないでね』

 

『……』

 

『お腹空いているでしょう?遠慮しないで食べなさい』

『……いただきます』

 

『あんたどこから来たの?』

 

『Oasis Springsです』

『どうしてSan Myshunoに?』

 

『場所はどこでも良かった。ただ、家にいたくなくて……』

 

『なるほど。”訳あり”なのね』

 

『どこか行くあてはあるの?』

 

『……』

『……って、行くあてなんてあったら、行き倒れていたりしないわね』

 

『あんた、よかったらうちの店で働かない?』

 

『店……?』

『そう』

 

『私は、この近くでラウンジを経営しているの。まだ立ち上げたばかりだけど……まぁ、あんた一人くらいなら食べさせていけるでしょう』

 

『ある程度お金を貯めて、住む場所が見つかるまではこの家にいて良いから』

 

『どうして……』

『え?』

 

『どうして見ず知らずの俺に、こんなに親切にしてくれるんですか?』

 

『そうね……』

 

『あんたが、どこか元カレに似ているから』

 

『……なんてね』

『……』

 

『San Myshunoは、大きな街よ。どこに行っても人が溢れている』

 

『でもね。人の数は多いけど、孤立している人が多いのよ。ある意味、地方よりもよほど助け合いが必要な街かもしれない』

 

『私は助け合いこそが、San Myshunoで生き抜くために必要な”掟”だと思っているのよ』

 

『San Myshunoの掟……?』

『そう』

 

『私は、マリオン。あんた名前は?』

 

『……レイです。レイ・ウェルド』

 

『そう。よろしくね、レイ』

 

 

 

あの人に拾われた日から、この店が俺の世界の全てになった。

 

酒の作り方から経営のノウハウ、苦手な接客まで……。

 

あの人に恩を返したい一心で、早く一人前になろうとあらゆる努力をしてきた。

 

いつかあの人に認めてもらえるように。パートナーとして、胸を張って隣に立てるように。

 

でも……。

 

あの人が選んだ”パートナー”は、俺ではなかったーー

 

 

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