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ディック「今日は良いお天気ですね!」
フランシス「……」
ウォルター「……」
ディック「みんなで公園にでも行きませんか?」
ディック「ウォルター、先生がサッカーを教えてあげよう」
ウォルター「結構です」
ディック「……」
ウォルター「部屋で宿題してくる」
ディック「宿題なら先生が……」
ウォルター「宿題くらい一人でできるよ」
ディック「そ、そうか……」
ディック「フランシスさん。まだウォルター君と仲直りできていないんですか?」
フランシス「……」
フランシス「ケンカをしたわけではありません」
フランシス「私がウォルターを傷付けて、怒らせたんです」
ディック「……」
フランシス「今のままではいけないことは、わかっています」
フランシス「私が女性として生きることについて、あの子が納得いく説明をしたいのですが……上手く話せる自信がなくて……」
ディック「大丈夫ですよ」
ディック「子供は、大人が思っている以上に理解できるものです。特にウォルター君は同じ年頃の子供より賢い」
ディック「息子ではなく、一人の人としてフランシスさんの考えを伝えるべきです」
フランシス「ディック先生……」
ディック「怒っているということは、ウォルター君はお父さんのことが好きなんです。理解し合いたいという気持ちの表れですよ」
フランシス「え?」
ディック「感情を向けてくれるうちは大丈夫。ウォルター君としっかり話し合ってください」
ディック「フランシスさんなら、上手く説明できるはずです」
フランシス「……私が弁護士だからですか?」
ディック「え?」
フランシス「陪審員と向き合うのは得意でも、息子との向き合い方なんてわかりません」
ディック「いえ、弁護士だからではなくて……」
ディック「子供を見れば、親御さんのこともわかります。ウォルター君は素直で優しい子です」
ディック「ウォルター君があんなに良い子に育ったのは、フランシスさんが愛情を注いできた証拠でしょう」
ディック「今まで十分に家族としての絆を深めてきたんです。ウォルター君の心が離れてしまうことはありませんよ」
フランシス「……」
フランシス「離婚してからは、一人であの子を守らなければとプレッシャーを感じていました」
フランシス「話すことであの子を混乱させてしまうと思っていたけど、話さないことで混乱させてしまっていたようです」
フランシス「先生の言う通り、ウォルターは賢い。私なんかよりずっと」
フランシス「ありがとうございます。ウォルターと向き合ってみます」
フランシス「子供ではなく、一人の人として」
ディック「フランシスさん……」
ディック「応援しています」
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m