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フランシス「待ってくれ、ケイト!話しを聞いてくれ」
ケイト「何を今更……あなたは、ずっと私を騙していたのよ?」
ケイト「女性になりたいですって?そんな重要な話、結婚する前にしてよ!」
フランシス「……」
ケイト「私は出て行く。離婚よ」
フランシス「ケイト!」
リリアン「だから言ったでしょう?自分を偽るべきじゃないって」
フランシス「……リリアン?」
リリアン「これまで起こった不幸は、全て兄さんが臆病だったせいよ」
リリアン「妹や妻を失っても、まだわからない?」
リリアン「このままだと大事な息子まで失うことになる」
フランシス「そんな……」
リリアン「兄さん、もう嘘はやめて正直に生きて」
リリアン「ウォルターまで失いたくないでしょう?」
フランシス「俺は、今まで一体何を……」
フランシス「自分を偽り続けてきたせいで、妹を失うだけでなく家庭まで壊してしまった」
フランシス「私は、あの家を出ることにしたわ。行き先は決めていないけど、Windenburgを出て静かな街で暮らしたい」
フランシス「自分に嘘をつくことはやめて、一から息子とやり直したいの」
ケヴィン「……そうですか」
フランシス「今更リリアンに謝っても遅いけど、お墓参りをしても良いかしら?」
ケヴィン「もちろんです。リリアンのお墓は、Willow Creekにあります」
フランシス「Willow Creek?」
ケヴィン「そうだ!お墓の近くに、今は使っていない一軒家があるんです」
ケヴィン「お義姉さん、よかったらその家に住みませんか?」
フランシス「え?」
ケヴィン「実は少し前に親友と再婚して、俺は今、Brindleton Bayで暮らしているんです」
ケヴィン「年に何度か娘たちとお墓参りに行くようにしてはいるんですが……側で管理できないことが気がかりで……」
ケヴィン「お義姉さんにお墓を管理してもらえると助かります」
フランシス「私が?」
ケヴィン「一軒家は元々親友の物ですが、リリアンのこともよく知っています。リリアンのお義姉さんになら、快く貸してくれるはずです」
ケヴィン「Willow Creekは、クロエとエマが生まれ育った街です。子育てがしやすいですよ」
ケヴィン「リリアンが眠る街で、息子さんと再出発してください」
フランシス「……どうして?」
ケヴィン「え?」
フランシス「私は、リリアンとあなたが一番辛い時に何の支えにもならなかったのに……どうしてそんなに親切にしてくれるの?」
フランシス「どうして、女性になった私を当たり前のように受け入れてくれるの?」
ケヴィン「……」
ケヴィン「リリアンが、望んでいる気がするんです」
フランシス「リリアンが?」
ケヴィン「リリアンは、両親には何も期待していませんでした。でも……」
ケヴィン「お義姉さんのことは、諦めていなかった」
リリアン『ねぇ、ケヴィン』
リリアン『父さんや母さんにはもう会わなくても良い。でも兄さんには、いつかこの子たちと会わせたい』
リリアン『立派に育った子供たちを見れば、兄さんも私たちのことを認めてくれるはずよ』
リリアン『また昔みたいに、仲の良い兄妹に戻りたいの』
フランシス「あの子がそんなことを……?」
ケヴィン「俺は、リリアンの願いを叶えたいと思っています。生活が落ち着いたら、クロエとエマに会って頂けますか?」
ケヴィン「あの子たちには親戚はいないと話しているから、伯母さんと従兄弟がいると知ったら喜びます」
フランシス「……もちろんよ」
フランシス「私もリリアンが遺した子供たちに会いたい。ウォルターもきっと喜ぶわ」
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