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ルイス「お父さんとは、仲直りできたみたいだね」
ウォルター「お父さんじゃないよ。『お母さん』だよ」
ルイス「あぁ、そうだね。ごめん」
ウォルター「僕もまだお母さんって呼ぶのに抵抗はあるけど、少しずつ慣れていこうと思う」
ルイス「ウォルターの公園通いも卒業かな？」
ウォルター「公園通いって……これからも普通に遊びに行くよ？」
ウォルター「ルイスさん、ありがとう。感謝してる」
ウォルター「迷惑もたくさんかけちゃったけど、僕はもう大丈夫だから」
ルイス「……」
ルイス「そう言われると、お別れみたいで寂しいな」
ウォルター「寂しい？」
ルイス「お礼を言うのは、俺の方だよ」
ウォルター「……僕、何かしたっけ？」
ルイス「以前、俺に『家族になっても良い』って言ってくれたよね」
ウォルター「うん」
ルイス「俺は、幼い頃に母を亡くしてるんだ。そして去年、同じ警察官だった父を亡くした」
ウォルター「……」
ルイス「この街に来た時は、まだ父の死から立ち直れていない上に、慣れない環境で色々と不安だったんだ」
ルイス「でも、ウォルターに出会って変わった」
ルイス「『家族になっても良い』って言葉で、一人じゃないんだって思えた。救われたんだ」
ウォルター「……そうなの？」
ウォルター「僕はもう、ルイスさんのこと家族だと思ってるよ」
ルイス「え？」
ウォルター「だって、ルイスさんは僕のお兄ちゃんだもん。お兄ちゃんは『家族』でしょう？」
ルイス「……」
ルイス「そうだね」
ルイス「ありがとう。ウォルター」
ディック「フランシスさん」
フランシス「……ディック先生、またいらしたんですか？」
フランシス「ウォルターならルイスさんの家に行っていますよ」
ディック「問題ありません。自分は、フランシスさんに会いに来てるので」
フランシス（いよいよ本心隠さなくなって来たな……）
フランシス「私に何か御用ですか？」
ディック「実は、映画のチケットが手に入ったんです。よかったら一緒に行きませんか？」
フランシス「それは……デートのお誘いですか？」
ディック「え！？」
ディック「まぁ、その……デートなら嬉しいですが、もちろんウォルター君も一緒で構いませんよ」
フランシス「……」
フランシス「良いですよ」
ディック「そこをなんとか……って、え？」
フランシス「何を驚いているんですか？あなたが誘ったんでしょう？」
ディック「それはそうですけど……」
ディック「まさかOKしてくれるとは思わなくて……」
フランシス「来週末なら空いてます。先生は？」
ディック「自分は大丈夫です。でも、ウォルター君にも予定を聞いてみないと……」
フランシス「ウォルターは行きません。私と先生の二人です」
ディック「それって、つまり……」
フランシス「デートです」
ディック「……」
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m
