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フランシス「ただいま」
ディック「フランシスさん!お帰りなさい」
フランシス「ディック先生。またいらしていたんですか?」
フランシス「私は今日お休みだから、家に来て頂く必要はないとお伝えしたはずですが……」
ディック「はい。しかしフランシスさんが外出しているようでしたので、ウォルター君が心配でお邪魔しました」
ウォルター「……」
ウォルター(家庭訪問の日から、ディック先生は度々僕の家に来ている)
ウォルター(僕の様子を見るって口実で、お父さんに会いに来てるだけなんだけど……)
ウォルター(お父さんが男性の姿だろうと女性の姿だろうと、全く気にせずにアプローチを続けるあたり、ディック先生も相当な変人だと思う)
フランシス「ウォルターを気にかけてくださるのはありがたいのですが、毎日来て頂くというのはさすがに申し訳ないです」
ディック「お気になさらないでください。ウォルターくんのためですから」
ウォルター(もう……面倒くさいな……)
ウォルター「お父さん。先生は、お父さんのことが好きなんだって」
フランシス「え?」
ディック「こら、ウォルター……」
ウォルター「本当のことでしょう?」
フランシス「ごめんなさい。先生は素敵な方ですけど、私は年下のイケメンにしか興味がないので」
ディック「大丈夫です!自分、フランシスさんより年下ですから」
フランシス「……」
フランシス「イケメンにしか興味がないので」
ウォルター(強調した……!!)
フランシス「ちなみに暑苦しくて脳筋っぽい男性も苦手です」
ウォルター(追い討ちまで……!!)
ディック「……」
フランシス「夕飯の準備をしてきますね」
ディック「ウォルター……」
ウォルター「あの……先生、余計なこと言ってごめんなさい。まさかあんなにバッサリ切り捨てられるとは思わなくて……」
ディック「“素敵な方”だって。フランシスさんも先生に気があるってことかな?」
ウォルター「いや、ないよ。むしろ嫌われてるって気付いてよ」
ウォルター「はぁ……先生、ありがとう。もうお父さんがいるから大丈夫だよ」
ディック「え?でも……」
ウォルター「帰ってください」
ディック「先生はまだ、フランシスさんと……」
ウォルター「帰れ」
ディック「……はい」
フランシス「あら?先生は?」
ウォルター「帰ったよ」
フランシス「そう……悪いことしたかしら?」
ウォルター「ねぇ、お父さん」
フランシス「何?」
ウォルター「お父さんは、男性と付き合いたいの?」
フランシス「え?」
ウォルター「さっき、年下のイケメンが好きって言ってたでしょう?」
フランシス「あぁ、あれは……」
ウォルター「いつか、男性の恋人ができるかもしれないってこと?」
フランシス「ウォルター……」
フランシス「私が今までできなかったことに、恋愛も含まれているの」
フランシス「私もいつかは、女性として男性と付き合ってみたいとも思ってるわ」
ウォルター「……」
フランシス「でも、安心して。たとえ恋人ができたとしても、私にとって一番大切なのはウォルターよ」
フランシス「誰が相手でもどんな時でも、ウォルターを優先する」
ウォルター「……」
ウォルター「わかった」
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m