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ディック「ウォルターのことを気にかけているし、自宅での様子もしっかり把握している。良い親御さんじゃないか」
フランシス「たとえ恋人ができたとしても、私にとって一番大切なのはウォルターよ」
ウォルター「大切に思っているなら、どうして僕が嫌がることをするんだろう?」
ウォルター「はぁ……家に帰りたくないな」
ウォルター(公園みたいに居心地が良いから時々遊びに来てるけど……そういえばここ、お墓だっけ?)
ウォルター「『リリアン・グリーン』……?」
ウォルター(こんな立派なお墓を建ててもらえるくらいだから、この人は温かい家庭で幸せに暮らしていたんだろうな……)
ウォルター「死んだ人を羨ましがるなんて、虚し過ぎる」
警察官「子供……?」
警察官「こんばんは」
警察官「こんな時間に外にいるのは感心しないな。お家に帰りなさい」
ウォルター「……お兄さん、警察官?」
警察官「そうだよ。俺は、ルイス・フォーリッジ巡査」
ウォルター「本当に警察官?コスプレしてるだけじゃないの?」
ルイス(疑り深い子だな……)
ルイス「確認を取りたければ、Willow Creek署に聞いてみると良いよ」
ウォルター「わかった」
ウォルター「……もしもし、Willow Creek署ですか?」
ルイス(本当に確認するんだ……)
ウォルター「そうですか。ありがとうございます」
ウォルター「フォーリッジ巡査が在籍しているってことは確認できた。とりあえずお兄さんが警察官だって信じるよ」
ルイス「……ありがとう」
ルイス「君は賢い子だね。名前は?」
ウォルター「ウォルター・レネット」
ルイス「ウォルターは、どうしてこんな時間まで公園で遊んでるの?」
ウォルター「家にいたくないから」
ルイス「どうして?」
ウォルター「最近、家にいても居心地が悪いんだ」
ウォルター「お父さんは女性になるとか言い出すし、お父さんに好意を寄せてる学校の先生が家に入り浸ってるから」
ルイス「……何だって?」
ルイス「えっと……複雑なお家なんだね」
ルイス「お父さんは、ウォルターに嫌なことをするの?」
ウォルター「嫌なこと?」
ルイス「例えば、酷いことを言ったり叩いたり……」
ウォルター「え?」
ウォルター「お父さんはそんなことしないよ。叩かれたことなんて一度もない」
ルイス「……そうか」
ルイス(とりあえず危険性はなさそうだな……)
ルイス「ウォルター。俺が送って行くから、お家に帰ろう」
ウォルター「帰らないといけない?」
ルイス「このまま公園に泊まるつもり?」
ウォルター「……」
ルイス「ここがお家?」
ウォルター「うん。送ってくれてありがとう」
ルイス「お父さんはいるかな?」
ウォルター「まだ帰ってないみたい」
ルイス「そうか。君は初犯だから、今日のところはお父さんには何も言わないでおくよ」
ウォルター「初犯って……僕、何も悪いことしてないよ?」
ルイス「法律上はね。でも、小学生が夜の公園で遊ぶことは立派な危険行為だ」
ウォルター「……」
ルイス「ウォルター。俺は公園のすぐ隣の家に住んでいるんだ」
ウォルター「あの黒い屋根の家?」
ルイス「そうだよ」
ルイス「もしも夜に家を飛び出したくなったら、公園に行かずに俺に相談して」
ルイス「約束だよ」
ウォルター「……うん」
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