足を引っ張り合う絆よりも、支え合う絆でありたいーー
リタ(あれから一週間……)
リタ(クリスが何度説得しようとしても、ライアンは聞く耳を持たない)
リタ「まったく、もう……」
ルナ「リタ、大丈夫?」
リタ「ルナ……」
リタ「ルナは、クリスがいなくなっても平気?」
ルナ「平気じゃないよ。でも……」
ルナ「クリスが都会に戻りたいなら、そうして欲しい。クリスが辛い思いをするのは嫌だもん」
リタ「偉いわ。ルナ」
(ルナの方が、よっぽど大人ね……)
リタ「ライアン、ちょっといい?」
ライアン「何?俺、もう寝るけど……」
リタ「いつまでそうして逃げるつもり?」
ライアン「別に逃げてなんか……」
リタ「逃げているじゃない。クリスからも、私からも」
リタ「いい加減、ちゃんと話しましょう」
ライアン「……わかった」
リタ「あの話、考えてくれた?」
ライアン「大学のこと?」
リタ「そう」
リタ「あなたがこの島にこだわるのは、クリスがいたからでしょう?」
ライアン「……」
リタ「もうすぐハワードの後輩が、この島に来るそうよ。あの二人は大丈夫」
リタ「クリスは勇気をもって、大きな決断をしたわ。私たちも人生の決断を下す時なんじゃない?」
ライアン「……」
リタ「私だって、この家が好きよ。ここを離れるなんて、考えたくない」
リタ「でも……離れたからって、それで終わりじゃないわ。またいつでも、帰って来れば良い」
リタ「私たちもクリスを見習って、次のステージに進みましょう?」
ライアン「……」
ライアン「そうだな」
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ライアンは、本当に手が掛かる子。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m