どんなに時を経ても、姉妹の絆は変わらないーー
ローズ「いよいよ明日、出発だね」
バイオレット「……そうね」
バイオレット「カイルの父親の件は、どうなったの?」
ローズ「住んでいる街はわかったよ。お姉ちゃん達を見送ったら、会いにいくつもり」
バイオレット「そう……」
バイオレット「大事な時に、側にいてあげられなくてごめんね」
ローズ「これは私の問題だよ。カイルの母親だもん」
バイオレット「ローズ……」
ローズ『お姉ちゃん、お姉ちゃん!』
バイオレット『ローズ、また男の子に泣かされたの?』
ローズ『うん……』
バイオレット『もう、本当に泣き虫なんだから……』
ローズ『お姉ちゃんがいれば、泣かないもん』
バイオレット『仕方ないわね……一緒にいてあげる』
バイオレット「……ローズ、強くなったわね」
ローズ「そんなことないよ」
バイオレット「この街に来た時、ローズを幸せにするって誓ったの」
バイオレット「あんたを幸せにできるのは私だけだし、あんたを守れるのも私だけだと思ってた。でも……」
バイオレット「幸せにしてもらったのも、守ってもらったのも、私の方ね」
ローズ「お姉ちゃん……」
ローズ「私だけじゃないよ。マリーちゃんにウィルに、ジェシーさん。そして、カイル」
ローズ「みんなが幸せをくれたし、守ってくれたんだよ」
バイオレット「そうね……」
バイオレット「そうね……」
バイオレット「たくさん迷って、たくさん間違えたけど……それでも、この街に来て良かった」
ローズ「また、一からやり直せるよね?」
バイオレット「……えぇ」
バイオレット「これで終わりじゃない。これから罪を償って、たくさんの人に恩返ししないと」
ローズ「うん」
ローズ「この街に連れて来てくれてありがとう。お姉ちゃん」
バイオレット「……私の妹になってくれてありがとう。ローズ」
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母は強し。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m