何事も、動かなければ始まらないーー
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
ローズ「こんにちはー!」
ローズ「……って、あれ?ジェシーさんだ」
ジェシー「よう」
ローズ「常連さん極めて、いよいよ従業員になっちゃったの?」
ジェシー「まぁ、そんなとこだ」
ジェシー「仕事を辞めて暇だから、マスターの店を手伝うことにしたんだよ」
ローズ「作詞家辞めちゃったの?」
ジェシー「まぁ……色々あってな」
ローズ「そっか。でも、その格好も似合ってるね」
ジェシー「それはどうも」
マリオン「あら、ローズ。オシャレしてどこか行くの?」
ローズ「マリーちゃんこそ、なんで男性モード?」
マリオン「……化粧をすると、ジェシーがうるさいのよ」
ローズ「ふーん……案外乙女なんだ」
マリオン「どういう意味よ?」
ローズ「マリーちゃん、ジェシーさん。私たち、しばらく家を空けるから留守番お願いね」
ジェシー「留守番って……どこに行くんだ?」
ローズ「カイルの父親に会いに行くの」
マリオン「見つかったの?」
ローズ「うん」
ローズ「実は彼に会ったとき、会員制の高級ラウンジに連れて行ってもらったんだ。そこで、スタッフが言っていたの」
ローズ「『あの方はゴールド家の御子息だから、失礼のないように』……って」
マリオン「ゴールド家!?ゴールド家って……あの?」
ジェシー「世界一の富豪一族のことか?」
ローズ「そう」
マリオン「その話が本当なら、カイルはとんでもない血筋ってことになるわね……」
ローズ「カイルの体調不良の原因を探りに行くんだけど……世界一のお金持ちなら、マリーちゃんのお店を買い取ってもらえるかも」
マリオン「気持ちは嬉しいけど、そんな簡単にいかないわよ」
ジェシー「買い取るって?」
マリオン「こっちの話よ」
ローズ「Windenburgにゴールド家の屋敷があるみたいだから、とりあえず行ってみる」
マリオン「一人で大丈夫なの?バイオレットからあんたのことお願いされてるんだから、無茶するんじゃないわよ」
ローズ「大丈夫。それじゃあ、行って来るね」
マリオン「向こうに着いたら、ちゃんと連絡するのよ」
ローズ「はーい」
マリオン「……」
マリオン「本当に大丈夫かしら?」
ジェシー「世界一の大富豪なんて、どんな人間か想像つかないけど……一筋縄ではいかないだろうな」
マリオン「トラブルにならなきゃ良いけど……」
ジェシー「大丈夫。ローズは賢い子だから、上手くやるだろう」
マリオン「そうね……」
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ジェシーさん、あなたの元婚約者はゴールド家の御子息ですよ。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m