Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#84 父の評価【Season 2】

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外に出れば、家族も知らない世界がある。

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2の第1話は、こちら。 

 

 

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クロエ「ほら、エマ。行くよ」

 

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クロエ「久しぶりの個人展なんだから、エマが顔出したら絶対に喜ぶって」

 

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クロエ「話せる時間があったら、ちゃんと仲直りしてよ?」

エマ「大丈夫、わかってるって」

 

 

 

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クロエ「パパ!」

 

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ケヴィン「クロエ、エマ……どうしてここに?」

 

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クロエ「セシルが、San Myshunoの美術館で個人展開催してるって教えてくれたの」

ケヴィン「そうか……」

 

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クロエ「どうして私たちに教えてくれなかったの?チケット送ってくれれば良いのに」

 

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ケヴィン「高校生活が忙しいだろうし、個人展なんてももう何度も開催しているから、興味ないと思ったんだ」

 

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クロエ「パパの個人展だよ?何度開催されても見に来るよ。それに……」

 

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クロエ(あれ?あの子……)

 

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クロエ「私はゆっくり絵を見て回りたいから、パパはエマとお話していて」

ケヴィン「え?」

 

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クロエ「じゃあね」

ケヴィン「クロエ!」

 

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ケヴィン「……」

エマ「……」

 

 

 

 

 

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クロエ「レナード!」

 

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レナード「え?」

クロエ「あぁ、やっぱりレナードだ。こんなところで何してるの?」

 

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レナード「何って……個展を見に来たんだ」

クロエ「え?何で?」

 

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レナード「ケヴィン・グリーンのファンだから」

クロエ「ファン?」

 

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レナード「幼い頃に、ここに連れて来てもらったんだ。その時に絵を見て、ファンになった」

クロエ(パパにファンなんていたんだ……)

 

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レナード「君だって、個展を見に来たんじゃないのか?」

クロエ「まぁ、そうだけど……」

 

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レナード「そういえば、君の名前を聞いていなかったな」

クロエ「私?」

 

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クロエ「私は、クロエ」

レナード「クロエ……名字は?」

 

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クロエ「それ必要?」

レナード「俺の名字は、知ってるだろう?」

 

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クロエ「あー……クロエ・グリーン」

レナード「グリーン?」

 

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クロエ「そう。ケヴィン・グリーンの娘」

 

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レナード「……本当?」

クロエ「本当」

 

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レナード「そうか。確か、双子の娘がいるって聞いたな……」

クロエ「うん、妹のエマも来てるよ。あとで時間があったら、パパにも会わせてあげる」

 

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レナード「良いの?」

クロエ「時間があればね。パパだって、数少ないファンに会えたら嬉しいでしょう?」

 

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レナード「数少ない?冗談だろう?」

クロエ「え?」

 

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レナード「ケヴィン・グリーンは、世界的に有名な画家だ」

 

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レナード「昔、俺の父親が絵を買ってくれたけど……今ではどんなに金を積んでも手に入らない。それくらい、人気が高いんだ」

 

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クロエ「そうなの?……それって、本当にうちのパパの話?」

レナード「そうだよ」

 

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レナード「新作が発表されれば、購入希望者が殺到する。どんな絵でも、最低10万シムオリオンはするかな」

クロエ(……私たちの学費は、こうして捻出されていたわけね)

 

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レナード「クロエが羨ましいよ。俺もケヴィン・グリーンの息子に生まれたかった」

クロエ「え?」

 

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クロエ「……レナードにだって、絵を買ってくれるお父さんがいるじゃない」

 

 

 

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クロエ「そういえば、クリス・ブルーって人、知らない?」

 

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レナード「クリス・ブルー……?」

クロエ「うん、知り合いなの。あなたの親戚だと思うんだけど……」

 

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レナード「クリス……確か、父親の弟がそんな名前だった気がする」

クロエ「本当?」

 

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クロエ「父親の弟っていったら、叔父さんじゃない」

レナード「あぁ。でも会ったことがないから、確かではない」

 

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クロエ「会ったことないの?叔父さんなのに?」

 

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レナード「……うちの一族は仲が悪いんだ。その叔父さん、俺の存在も知らないかもな」

 

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クロエ「甥っ子の誕生すら知らないってこと?」

レナード「そう。世の中は、仲が良い家族ばかりじゃないってこと」

 

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クロエ「……」

 

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クロエ(甥っ子の存在も知らないなんて……一体どんな家なの?)

 

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クロエ(この間の帰省では、クリスさんに会えなかったけど……今度帰省した時には、レナードのことを教えてあげようかな)

 

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クロエ(それから、パパにも伝えておかないとね。『もっとたくさん絵を描いて』って)

 

 

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容赦のない娘。

 

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