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カイル「動物保護活動の宣伝?」
ジーナ「この間、ローラの診察のためにローレンス先生の病院に行ったでしょう?その時に依頼されたのよ」
カイル「そういえば、ローレンス先生って動物保護団体の代表だったっけ?」
ジーナ「そうよ」
ジーナ「病院でもパンフレットやポスターを配っているけど、もっと多くの人に保護活動について知ってもらいたいんですって」
ジーナ「そこで、私に広報担当として動物保護団体の活動を手伝ってほしいってお願いされたのよ」
カイル「ジーナさんは引き受けたの?」
ジーナ「もちろん」
ジーナ「私が動物保護団体の顔として活動すれば、保護活動に貢献できる上に、モデルとしても知名度が上がる。まさに一石二鳥じゃない」
カイル「ジーナさん、本当に動物好きだもんね」
ジーナ「……」
ジーナ「動物は裏切らないもの」
カイル「え?」
ジーナ「人間は平気で裏切るけど、動物は裏切らない。愛情を注げば注ぐだけ返してくれる」
ジーナ「この子たちがいたから、地獄みたいな結婚生活を耐えられた」
ジーナ「この子たちのお世話をすることが、私なりの恩返しなの」
カイル「……」
カイル「俺は?」
ジーナ「え?」
カイル「俺もジーナさんの心の支えになってる?」
ジーナ「……そうかもね」
カイル「ねぇ、ジーナさん。もうモデルはやめて、動物保護活動家に転身したら?」
カイル「ジーナさん、デイジーやローラのお世話してる時、すごく幸せそうな顔してるよ」
カイル「もしかしたら、モデルよりも動物保護活動家の方が向いてるのかも」
ジーナ「ダメよ」
ジーナ「私はあくまでモデル復帰を目指しているの!保護活動に協力はするけど、仕事にはできないわ」
カイル「どうしてそんなにモデルにこだわるの?」
ジーナ「……」
ジーナ「結婚生活が地獄だとわかっていれば、モデルを辞めたりしなかった」
ジーナ「私は、モデルに復帰して過去を取り戻したいの」
カイル「ジーナさん……」
結婚後も出産後も変わらない。どんなに努力しても、彼が私に振り向くことはなかった。
私の結婚生活は、一体何なのだろう?そんな疑問を抱きながらも、彼のために、家族のために尽くしてきた。
『あなたは、人を愛したことはないの?』
『あるよ。君と結婚する前に、付き合ってる人がいた』
『今でも彼女を愛している』
彼の言葉で、私の中の何かが壊れた。
彼への愛が、一瞬にして憎悪に変わった瞬間だったーー
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m