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エイベル「やっぱりそうだ……」
エイベル(この文献に載っている情報が正しければ、人間として生まれた者もヴァンパイアになれる)
エイベル(それだけじゃない。ヴァンパイアとして生まれた者も、方法次第で人間になれるんだ……)
ハンナ「エイベル先生!」
ハンナ「三流オカルト作家のエイベル・グラナート先生!!」
ハンナ「……どこ行ったんだろう?」
エイベル「おい、ハンナ!!」
ハンナ「うわっ!びっくりした……驚かさないでください」
エイベル「次の作品の構想が決まったぞ」
エイベル「来月からは『ヴァンパイア』をテーマにした作品を連載する」
ハンナ「ヴァンパイア……?」
ハンナ「まぁ、オカルト業界では人気の高いコンテンツではありますが……急にどうしたんですか?」
エイベル「待ってろよ!次こそは絶対にベストセラー出してやるから」
ハンナ「……はぁ、期待はしないで待っています」
セドリック「……」
セドリック「エイベル様」
エイベル「何だ?」
セドリック「後悔はありませんか?」
エイベル「……何のことだ?」
セドリック「『高貴な血』の意味を知って、後悔はしていないですか?」
エイベル「……」
セドリック「私は、幼い頃からゴールド家を見守ってきました」
セドリック「ゴールド家の血筋に生まれたからといって、幸福だとは限らない」
セドリック「むしろ、その血筋故に苦しむ方をたくさん見てきました。あなたのお母様のことも知っています」
エイベル「……」
セドリック「『高貴な血』に興味を示した時に、私がもっと強く引き留めるべきでした」
セドリック「できることなら、あなたには何も知らずに好きな作家の仕事に打ち込んでいてほしかった」
エイベル「セドリック……」
エイベル「俺は作家だ。何よりも知恵と知識を重んじる」
エイベル「俺みたいな人間にとって、一番恐ろしいことは何かわかるか?」
セドリック「恐ろしいこと……ですか?」
エイベル「俺にとって何よりも恐ろしいのは『知らないこと』だ」
エイベル「知っている恐怖よりも、知らない恐怖の方が大きい」
エイベル「お前は、俺の恐怖を取り除くきっかけを与えてくれたんだ。感謝することはあっても、恨むようなことはないから安心しろ」
セドリック「……これから先も、後悔することがないと良いのですが」
エイベル「命の危険って意味なら大丈夫だ。お前が守ってくれるんだろう?」
セドリック「もちろん、命に代えても」
エイベル「あー……なるべく誰も死なない方向で守ってくれると有り難い」
セドリック「努力します」
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m