取引きは、交渉ではなく準備で決まる。
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↓Season 2の第1話は、こちら。
ローズ「マリーちゃん!」
マリオン「ローズ!あんた大丈夫なの?」
マリオン「裁判起こされそうって連絡があったかと思えば、今度はオーウェンと話がしたいなんて……一体どうなってるのよ?」
ローズ「あいつ、呼んでくれた?」
マリオン「あんたがしつこいから、一応呼んではみたけど……何するつもり?」
ローズ「ねぇ、マリーちゃん。この店の権利を買取る以外に、あいつから離れる方法はないんでしょう?」
マリオン「えぇ、そうだけど……」
ローズ「だったら、私に賭けてみない?」
マリオン「え?」
マリオン「あんたまさか、この店の買取りを申し出るつもり?」
マリオン「無駄よ。どうせお金なんか渡しても、約束なんて守らない」
ローズ「マリーちゃん、お願い」
ローズ「私を信じて」
マリオン「ローズ……」
オーウェン「急に呼び出すなんて珍しいな」
オーウェン「それで、俺に何の用だ?」
ローズ「あんたに用があるのは、マリーちゃんじゃない。私」
オーウェン「あ?誰だ、お前」
ローズ「私はローズ・ピンク」
ローズ「この店の権利を、1000万シムオリオンで買取りたいの」
オーウェン「……何だと?」
ローズ「お金さえ手に入るなら、相手が誰であっても構わないでしょう?私と取引きしましょう」
オーウェン「嬢ちゃん、1000万シムオリオンがどれほどの大金かわかってるのか?」
ローズ「私、これでもセレブの間で有名なスタイリストなの。1000万シムオリオンくらい、簡単に払える」
オーウェン「ヘぇ……言うじゃねぇか」
オーウェン「こんな無茶な申し出、普段なら絶対に受けないが……面白い」
オーウェン「3日だ。3日以内に1000万シムオリオン用意しろ。それができたら、この店の権利書を譲ってやっても良い」
ローズ「3日もいらない」
ローズ「今日中に、1000万シムオリオン用意する」
オーウェン「何?」
マリオン「ちょっと、ローズ!?」
ローズ「もしも今日中に用意できたら、今後マリオン・レインボーとこの店には一切関わらないと約束して」
オーウェン「……良いだろう」
オーウェン「その代わり金が用意できなければ、1000万シムオリオンはお前の借金として、生涯をかけて俺に支払ってもらう。もちろんマリオンもこの店の権利も、永遠に俺の物だ」
ローズ「その条件で良いわ」
オーウェン「交渉成立だ」
ローズ「これは正式な取引きであり、互いの承諾の下で行われたという証拠を残すために、書面にサインして」
オーウェン「契約書?形だけは一丁前だな」
マリオン「ローズ、あんた一体何考えてるのよ!?」
ジェシー「本当に大丈夫なのか?」
ローズ「大丈夫。任せて」
オーウェン「ほら、これで良いか?」
ローズ「……」
ローズ「確かに、サインしたわね」
オーウェン「嬢ちゃん、今ならまだ間に合うぜ」
オーウェン「俺の愛人になるって言うなら、こんな取引き、なかったことにしてやっても良い」
ローズ「愛人になる必要なんてない」
ローズ「私のバックには、もっと大物がついているから」
オーウェン「……大物?」
マリオン「何……?」
セシル「契約書にサインさせたな?」
ローズ「バッチリ」
セシル「上出来だ」
ジェシー「セシル……?」
マリオン「……」
セシル「お前がオーウェン・シルバーだな?」
オーウェン「誰だ、てめぇ」
セシル「誰だと?散々うちに喧嘩売ってきたクセに、トップの顔も知らないのか」
オーウェン「……お前、まさか」
オーウェン「アレクシス・ゴールドか?」
セシル「なんだ、知ってるじゃねぇか」
ジェシー「……アレクシス・ゴールド?」
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当ブログでは、1000万シムオリオン=10億円換算です。
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