知らなければ、気付かずに済むこともあるーー
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
リタ「二人とも、片付けは終わった?」
クロエ「うん」
エマ「バッチリ!」
クロエ「この家、外観は普通なのに内装はとても個性的」
リタ「Sulaniという島の伝統的な調度品よ」
エマ「Sulani?」
リタ「えぇ。私の生まれ故郷なの」
クロエ「もしかして、あの写真の島?」
リタ「そう。私達はこの島の生物を研究したり、保護活動をしたりしているのよ」
エマ「そうなんだ」
リタ「さぁ、今日からここは二人の家なんだから、遠慮せずに過ごしてね」
クロエ「ありがとう」
リタ「それにしても、ライアンったらどこに行ったのかしら?いつもならご飯食べたら裏庭で遊んでるか、ソファでゴロゴロしてるのに……」
クロエ「あの、さっきから気になってたんだけど……」
エマ「そのライアンって……」
ガチャ
リタ「あ、帰って来た」
ライアン「ただいま。クロエとエマは来てる?」
リタ「3時間前に到着済みよ」
リタ「二人とも、紹介するわ。夫のライアンよ」
ライアン「初めまして」
クロエ&エマ『初めまして』
クロエ&エマ(『ライアン』って、ペットのことだと思ってた……)
ライアン「どう?この家は気に入った?」
エマ「もちろん」
クロエ「大学も高校も近いし、なにより生物学のプロと一緒に暮らせるなんて夢みたい」
ライアン「そうか。勉強がんばれよ」
リタ「……あなたには、言われたくないわよ」
リタ「早速、エイデンの面倒も見てくれて助かるわ。これからよろしくね」
クロエ&エマ『よろしくお願いします』
リタ「さぁ、夕飯にしましょう。エイデンいらっしゃい」
クロエ「……」
コンコン
リタ「あなた達、まだ起きていたの?」
エマ「……なんだか眠れなくて」
リタ「環境の変化で、気が落ち着かないのね」
クロエ「……」
リタ「クロエ?」
クロエ「あ……ちょっと、考え事……」
リタ「どうしたの?あ、ライアンが何かやらかした?」
クロエ「そうじゃなくて、ただ……」
クロエ「ママが生きていたら、リタみたいな人だったのかな……って」
リタ「あなた達……お母さんいないの?」
クロエ「うん」
エマ「私達が幼い頃に亡くなったの。パパの親友がいてくれたから、寂しい思いはしなかったけど……」
エマ「うちは実質お父さんが二人だったから、お母さんがいる家庭って新鮮かも」
リタ「まぁ、そうだったの……」
リタ「私は本当のお母さんではないけれど、親御さんからあなた達を預かっている責任があるわ」
リタ「この家では、お母さんだと思って甘えてね」
クロエ「ありがとう」
リタ「実を言うとね、私もずっと男世帯にいたから、あなた達と暮らせることが嬉しいの」
エマ「そうなの?」
リタ「もちろん、男世帯も楽しかったけどね。女同士で話したい時だってあるでしょう?」
リタ「だからホームステイに来るのが『女の子の双子』だって聞いて、とても嬉しかったわ」
リタ「女同士、これから仲良くしましょうね」
クロエ&エマ『うん』
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ルナがもう少し大きくなったら、Sulaniでも女子会ができそうです。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m