本気の度合いを決めるのは、自分自身。
↓Season 1のまとめは、こちら。
↓Season 2の第1話は、こちら。
マリオン「やり直すって……」
マリオン「あんた、結婚してるでしょう?」
レオン「別れた。3年前に」
マリオン「え?」
レオン「一人息子の親権と別荘2つ、高級車3台を持っていかれた上に、1000万シムオリオンを優に超える慰謝料を請求されたけど、後悔は1ミリもない」
レオン「晴れて自由の身だ」
マリオン「……」
マリオン「離婚したから、私とよりを戻したいですって?」
マリオン「親が決めた相手と結婚するって、一方的に私を振っておいて、よくもそんな図々しいことが口に出せるわね?」
レオン「……」
マリオン「私のバックは、ゴールド財閥よ。店舗を貸し渋れば、ゴールド家を敵に回すことになる」
レオン「知ってる。うちは今、ゴールド財閥の傘下だ」
マリオン「うそ……いつからよ?」
レオン「5年前から」
レオン「私生活のストレスから会社を傾かせてしまって、その時にゴールド財閥に救われたんだ」
マリオン「傾かせた?」
レオン「あぁ。家庭内が荒れに荒れて、仕事どころじゃなかったから」
レオン「いくら政略結婚とはいえ、最低限、相手にヒステリーや酒乱癖がないかどうかは調べておくべきだったな」
マリオン「どんな奥さんだったのよ……」
レオン「例えるなら、地獄の底から這い上がってきた悪魔って感じかな」
レオン「息子の親権を奪っておきながら、うちの会社は息子に継がせるらしい。良い根性してるだろう?」
マリオン「あの厳しい親御さんが、よく離婚を許したと思ったら……そういう事情だったのね」
レオン「いや、親は最後まで離婚を許さなかった」
マリオン「じゃあ、どうして……」
レオン「俺のストレスが親にも伝わったのか、ある日心筋梗塞を起こして帰らぬ人に。そのお陰で、離婚できることになったんだ」
レオン「原因は病気だけど……結局、俺が殺したようなものかな?」
マリオン「……まさか、わざと会社を傾かせたんじゃないでしょうね?」
レオン「さすがマリー、俺のことはなんでもお見通しだな」
マリオン「何やってるのよ……」
レオン「今回の件、ゴールド財閥の新規事業絡みだということは知っている」
マリオン「だったら、協力しなさいよ」
レオン「それは無理だ。これは、テストだから」
マリオン「テスト?」
レオン「マリー、アレクシス・ゴールドを甘く見ない方が良い」
マリオン「……え?」
レオン「ゴールド財閥は、優秀な企業や人材にはいくらでも金を出す。だが、使えないとわかればそれまでだ。あっさり切られるぞ」
レオン「ゴールド家とはプライベートな付き合いもあるようだが、友達だろうと容赦しない。それが、あの家のやり方だ」
マリオン「……」
レオン「体制が変わって、今の会長のことはよく知らない。でも、一つだけ確かなことがある」
レオン「今の会長を育てたのは、あのアレクサンダー・ゴールドだということだ」
レオン「アレクサンダーは、やり手だった。現にうちの経営状況にいち早く気付いて提携を持ちかけてきたのも、アレクサンダーだったからな」
レオン「ゴールド財閥の傘下に入って助けられた面もあるが、認められるまでに随分苦労した」
レオン「店舗ひとつ借りられないようでは、早々に見限られるぞ」
マリオン「……脅すつもり?」
レオン「脅しじゃない。現実だ」
レオン「会長に認められたければ、プライベートを犠牲にするくらいの覚悟は見せた方が良い」
レオン「先輩としての忠告だ」
マリオン「……」
レオン「よりを戻すなら、家賃は半額にしよう」
マリオン「どうせならタダにしなさいよ」
レオン「部下の手前、それはできない。半額だって、かなり無理しているんだ」
レオン「条件を呑む気になったら、電話して」
マリオン「電話番号、聞いてないわよ」
レオン「番号は変わってない」
マリオン「あんたの番号なんて、とっくに消したわ」
レオン「いいや、消していない」
レオン「俺だって、マリーのことはお見通しだ」
レオン「次はデートしよう。楽しみにしてる」
マリオン「……」
マリオン「なによ……」
マリオン「さっさと消しておけば良かった……」
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レオンの髪型だけのために、Eco Lifestyleを購入しました……。
やる気スイッチです。応援よろしくお願いしますm(__)m