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カレン「レイちゃん、おはよう！」
カレン「朝食作ったの。一緒に食べよう」
レイ「……」
レイ「言い忘れたが、俺は恋愛ごっこに付き合うつもりはない」
レイ「朝食なんか作らなくて良いから、早く仕事と住む場所を探せ」
カレン「……」
サム「ちょっと、レイ！」
サム「ごめんね。あいつ、最近仕事が上手くいかなくてイライラしてるんだ」
カレン「塩対応のレイちゃんもカッコ良い！」
サム「……あ、そう」
サム「昨日はよく眠れた？」
カレン「うん。着替え借してくれてありがとう」
カレン「えっと……」
サム「私は、サマンサ・アンバー。“サム”って呼んで」
カレン「わかった。ありがとう、サムちゃん」
サム「サムで良いよ」
カレン「私はキャサリン・キャメル。“カレン”って呼んでね」
サム「了解」
カレン「サムは……レイちゃんの彼女さんなの？」
サム「え？」
サム「まさか！私はただの幼馴染だよ」
カレン「幼馴染？」
サム「そう。私たちはみんなOasis Springs出身なの」
サム「高校を卒業してすぐにレイがSan Myshunoに移り住んで、その後にリアムがバンド活動のためにレイの元に転がり込んだ」
サム「そして、私が作家を目指すために二人に合流した……って流れ」
サム「私たち3人は、小学校からの付き合いでね。兄妹みたいなものかな」
カレン「そうなんだ」
カレン「私は一人っ子だから、兄妹みたいな関係って羨ましいな」
カレン「あ、レイちゃんとは兄妹じゃなくて恋人になりたいんだけどね」
サム「はいはい」
サム「自立するには住む場所も大切だけど、まずは仕事を探さないと」
サム「カレンはどんな仕事がしたい？希望はある？」
カレン「うーん……」
カレン「そもそも、どんなお仕事があるのかわからなくて……」
カレン「サムはどんなお仕事をしてるの？」
サム「私は作家だよ」
サム「……と言っても、タウン誌にコラムを載せてもらうのが精一杯」
サム「まだ作家一本じゃ食べていけないから、カフェでバイトしてるの」
カレン「そっか、タウン誌のコラムだ！」
サム「え？」
カレン「『サマンサ・アンバー』って、どこかで聞いたことがあると思った」
カレン「お仕事中は暇だから、よくファッション誌やタウン誌を読んでいたの」
カレン「タウン誌のコラムがお気に入りでね。毎月楽しみにしてるんだ」
サム「……なるほど。クビになった理由がよくわかった」
サム「とりあえず、カレンは求人情報に目を通すところから始めてみようか」
サム「やりたい仕事が見つかるかも」
カレン「うん。試してみる」
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