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レイ「カレン」
レイ「起きろ、カレン!」
カレン「うーん……レイちゃん?」
レイ「どうしてこんなところで寝てるんだ?」
カレン「あれ?ここはお家……?」
レイ「寝ぼけてるのか?」
カレン「そっか。お仕事から帰って来て、そのままソファで寝ちゃったんだ……」
カレン「レイちゃんは今日、お休みでしょう?リアム君とサムは?」
レイ「リアムはバンド練習、サムは仕事だ」
レイ「何か食べたのか?」
カレン「サンドイッチを少し」
カレン「あんまり食欲なくて……」
レイ「そうか」
レイ「カクテルでも飲むか?」
カレン「え?」
カレン「お店じゃないのに良いの?」
レイ「あぁ。軽く飲んで早く寝ろ」
カレン「……うん」
レイ「どうだ?」
カレン「おいしい!お店と同じ味がする」
レイ「同じ人間が作ってるんだ。当たり前だろう」
カレン「あれ?でも度数は低い気がする……」
レイ「薄めに作ったんだ。倒れられても困るからな」
カレン「そっか、ありがとうレイちゃん」
レイ「新しい仕事はどうだ?」
カレン「大変だけど、順調だよ。パパの会社にいた時は、お仕事に興味が持てなくて毎日つまらなかったけど……」
カレン「自分の好きなお仕事だと、こんなに楽しいんだね」
レイ「……ようやくグラスが満たされてきたみたいだな」
カレン「そうだね。でも、満杯にはならないよ」
カレン「カレンのグラスは、レイちゃんがいて初めて満杯になるの」
レイ「……カレン」
レイ「俺は、カレンの気持ちには応えられない」
カレン「……」
レイ「相手がカレンだからじゃない。誰が相手でもそうだ」
レイ「恋愛や結婚というものに興味が持てないんだ」
カレン「……どうして?」
レイ「俺が生まれ育った家は、お世辞にも幸せだなんていえなかった。両親は毎日喧嘩ばかりで、楽しい思い出なんて一つもない」
レイ「俺にとって恋愛や結婚は、不幸の象徴だ。自分が経験したいとは思えない」
レイ「俺を拾ってくれたオーナーに恩返しがしたい。それだけが生き甲斐なんだ」
カレン「カレンは、レイちゃんの生き甲斐にはなれない?」
レイ「……今まで付き合ってきた女性は何人かいたが、結局、誰の気持ちにも応えられずに傷付けてきた」
レイ「お前まで傷付けたくない」
カレン「レイちゃん……」
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