Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#1 作家の苦悩【Del Sol Valley】

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

ハンナ「先生!」

 

ハンナ「エイベル先生!」

 

ハンナ「……またサボってる」

 

ハンナ「三流オカルト作家のエイベル・グラナート先生!!」

 

エイベル「……誰が三流だコノヤロウ」

ハンナ「あ、そんなところにいたんですか」

 

ハンナ「原稿を取りに来ました。もちろん完成していますよね?」

 

エイベル「……完成してる。明日には」

ハンナ「あ”ぁ?」

 

ハンナ「先生!引っ越しがあるっていうから、今回は締切を入稿ギリギリに設定したんですよ」

 

ハンナ「とっくに引っ越しなんて終わっているでしょう?今の今まで何してたんですか」

 

エイベル「うるせーな。筆が乗らないんだよ」

ハンナ「発行部数1000部のマイナーオカルト誌の作家が何言ってるんですか」

 

ハンナ「ったく、三流作家のクセにセレブ気取りで豪邸に住むなんて生意気な……」

 

ハンナ「親御さんがお金持ちで良かったですね」

エイベル「……」

 

エイベル「別にセレブを気取りたくてこの家を選んだわけじゃない」

ハンナ「え?」

 

ハンナ「だったら、どうしてこんな一等地の豪邸に引っ越したんですか?」

 

エイベル「不動産屋から“事故物件”だって聞いたから」

ハンナ「……は?」

 

ハンナ「事故物件って……この家で誰か亡くなってるってことですか?」

 

エイベル「とある有名俳優が、首を吊ったとかなんとか……」

 

ハンナ「ちょっと、どうしてそんな気味悪い物件選ぶんですか!」

 

エイベル「俺はオカルト作家だぞ?事故物件なんてネタの宝庫じゃねぇか」

ハンナ「はぁ?」

 

エイベル「しかし、残念なことにまだ幽霊の一体も現れないんだよな」

 

エイベル「まぁ……現れたとしても、俺は霊感無いから気付けるかわからないけど」

ハンナ「バカなんですか?」

 

ハンナ「もう、こんな家に1秒たりともいたくないです」

 

ハンナ「先生、さっさと原稿仕上げてください!」

エイベル「はいはい」

 

エイベル「ハンナ、お前待っている間暇だろう?下の荷物、片付けておいてくれ」

 

ハンナ「まだ引っ越しの片付け終わっていないんですか?」

エイベル「あぁ」

 

エイベル「家が広過ぎて管理が行き届かない」

ハンナ「バカなんですね」

 

ハンナ「私は先生の編集担当であって、家政婦じゃないんですよ」

 

ハンナ「自力で家の管理ができないなら、メイドさんでも雇ってください」

 

エイベル「メイドか……」

ハンナ「先生はムダにお坊ちゃん育ちなんだから、ツテを使えばメイドさんくらい探せるでしょう?」

 

エイベル「確かに。ガサツでやかましい編集担当より、可愛いメイドさんの方が目の保養になるな」

ハンナ「張り倒されたいんですか?」

 

ハンナ「雑用押し付けられるのも嫌なので、今日のところは帰ります」

 

ハンナ「明日改めて原稿を取りに伺いますから、それまでに完成させておいてください」

エイベル「わかってるって」

 

ハンナ「失礼します」

 

エイベル「あーあ……」

 

エイベル「この家で亡くなったのが、可愛いメイドさんなら良かったのにな……」

 

 

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