Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#127 選び選ばれる理由【Season 2】

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家族は、出会うべくして出会うもの。

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

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マリオン「ジェシーが父親になるなんて、感慨深いわね」

 

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ジェシー「あのな……」

 

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ジェシー「セシルから何を聞いたか知らないけど、あいつだって人のこと言えないぞ」

 

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ジェシー「真面目なフリして裏では結構遊んでいたし、元カノの数は俺より多いんだから」

マリオン「そうなの?やるわね、ボス」

 

 

 

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職員A「お待たせしました」

 

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職員B「本日はお越しいただき、ありがとうございます」

ジェシー「よろしくお願いします」

 

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職員A「推薦状をお持ちいただけましたか?」

ジェシー「はい。こちらです」

 

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職員A「まぁ、二通も?早速拝見しますね」

 

 

 

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職員A「『お前たちの希望する額を寄付してやるから、ジェシーとマリオンに養子を渡せ』……何ですか?この人を馬鹿にしたような推薦文は」

ジェシー(セシルさん……!?)

 

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職員A「一体誰がこんなことを……」

ジェシー(何考えてんだ、あのバカ!!)

 

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職員A「『アレクシス・ゴールド』……ゴールド?もしかしてWindenburgの名士、ゴールド家の方?」

 

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ジェシー「……ゴールド財閥の会長です」

職員B「まぁ、そんな方とお知り合いなんですか?」

 

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マリオン「えぇ。彼の大学時代の友人で、親友なんです」

ジェシー(マリオンさん……!?)

 

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職員A「そうですか。いくらくらい寄付していただけるのかしら?」

ジェシー「……本人の言う通り、希望の額を伝えたら良いんじゃないですか?」

 

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職員A「以前は多大な寄付をしてくださる方がいたのですが、数年前から連絡が取れなくて困っていたんです」

 

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職員A「会長さんには、こちらから直接ご相談させていただきますね」

ジェシー「好きなだけ分取ってください」

 

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職員B「もう一つの推薦状も拝見してよろしいですか?」

マリオン「もちろんです」

 

 

 

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職員A「『私ケヴィン・グリーンは、ジェシー・カーキ氏とマリオン・レインボー氏を養子縁組の養親として推薦致します。両氏は実直な人柄で、家族をはじめ友人や同僚から厚く信頼されている人物であり……』

 

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職員B「こちらは素晴らしい推薦文ですね!」

ジェシー(あいつ、他の奴に書かせたな……)

 

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職員B「私、この方知ってるわ!San Myshunoの美術館で個展をしている、有名な画家の先生よ」

職員A「そうなの?」

 

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マリオン「家族と呼べるくらい仲の良い、私の大親友です」

ジェシー(……いつから?)

 

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職員A「お二人は顔が広いんですね。信頼に足る人物のようです」

 

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職員A「養子縁組の準備をします。お待ちの間、どうぞ施設内をご覧ください」

マリオン「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

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ジェシー「結局、最後に勝つのは金と権力か……」

 

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マリオン「ボスは良い意味でも悪い意味でも、人の動かし方がよくわかっているわね」

 

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ジェシー「悪い意味って……」

マリオン「まぁ、何だって良いじゃない」

 

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マリオン「お金も権力も人脈も、全て実力の内よ。さぁ、私たちの元に来るラッキーな子供を探しましょう」

ジェシー「……そうだな」

 

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ジェシー(まずは、その辺の子供に話しかけてみるか……)

 

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ジェシー「こんにちは」

女の子「……こんにちは」

 

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女の子「あなた、養子をもらいに来たんでしょう?」

ジェシー「そうだよ。俺はジェシー。君は?」

 

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女の子「ノエル」

ジェシー「ノエルか。可愛い名前だね」

 

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ノエル「……」

ジェシー(なかなか気難しい子だな……)

 

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ノエル「幼児は、みんな砂場にいるわ。養子が欲しいならあっちに行って」

 

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ジェシー「俺はノエルと話したいんだ」

ノエル「ウソよ。私に用なんてあるわけない」

 

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ノエル「養子をもらいに来る人が選ぶのは、赤ちゃんか幼児だけ。私みたいな大きい子供に興味なんてないわ」

 

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ジェシー(この子……)

 

 

 

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マリオン「ねぇ、ジェシー!」

ジェシー「ん?」

 

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マリオン「ピンと来たわ。私、この子にする」

 

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マリオン「この子は将来、絶対イケメンになるわ!」

ジェシー(顔で選ぶの……?)

 

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ジェシー「マリオン。子供の顔なんて成長過程で変わるんだから、わからないだろう?大体養子を選ぶ基準が顔って……」

ノエル「その子はダメ!!」

 

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ジェシー「ノエル?」

ノエル「ノアは私の弟なの。連れて行かないで!」

 

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ジェシー「弟?」

ノエル「……本当の姉弟じゃない。でも、この子が施設に来た日から私が面倒見てきたの」

 

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ノエル「ノアって名前も私がつけた。だから離れ離れにしないで」

ジェシー「ノエル……」

 

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マリオン「血の繋がらない姉弟ね……どこかの姉妹を思い出さない?」

ジェシー「そうだな」

 

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ジェシー「なぁ、マリオン。俺もピンと来た」

マリオン「え?」

 

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ジェシー「養子にするのは、一人でなくても構わないよな?」

マリオン「まさかジェシー……一度に二人も?」

 

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ジェシー「だって、姉弟を引き離したら可哀想だろう?」

マリオン「それはそうだけど……」

 

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ジェシー「ノエルはしっかりしてるから、きっとノアの面倒もよく見てくれる。カイルとも対等に話せるはずだ」

 

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マリオン「……子育て初心者の私たちが、一度に二人の親になれるかしら?」

ジェシー「我が家には、娘ロスで寂しがってるローズがいるだろう?子育てなら喜んで協力してくれる」

 

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マリオン「……まぁ、これも何かの縁かもしれないわね」

 

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ジェシー「とりあえず提案してみよう。自分の人生は、自分で選ばせてあげないとな」

マリオン「良いお父さんね。賛成」

 

 

 

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ジェシー「なぁ、ノエル。提案があるんだ」

ノエル「……何?」

 

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ジェシー「俺たちは、ノエルとノアを養子に迎えたい」

ノエル「私も?」

 

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ジェシー「そう。『普通』の家庭ではないかもしれないけど、不自由のない生活とたっぷりの愛情は保証する」

 

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ジェシー「俺たちの元に来るかどうかは、ノエル。君が決めて良いよ」

ノエル「え?」

 

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ジェシー「施設に残るか、ノアと一緒にうちに来るか。ノエル次第だ」

ノエル「……」

 

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ジェシー「今すぐに決める必要はない。また会いに来るから、考えておいて」

 

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ノエル「………………」

 

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ノエル「わかった」

 

 

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ケヴィンの書いた推薦文は、ワイアット監修です。

 

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