Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】#57 先輩と後輩【Season 2】

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大きなことを成し遂げるには、小さなことの積み重ねが大事。

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2の第1話は、こちら。 

 

 

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リタ「クリス!」

 

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クリス「リタ!久しぶり」

 

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リタ「本当、1年ぶりかしら?」

クリス「それ以上だよ」

 

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クリス「ライアンは?」

 

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リタ「自然保護に関する講演会に出席しているわ。ここで待ち合わせしてるんだけど……まだ来ていないようね」

クリス「そうだな……」

 

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クリス(連絡は取り合っていたけど、顔を合わせるのは久しぶりだな)

 

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クリス(変わりすぎて気付かないなんてこと、無いよな?)

 

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ライアン「先輩!」

 

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ライアン「遅くなってすみません」

クリス(すごく見覚えのある奴が来た……!!)

 

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クリス「ライアンお前、都会のど真ん中でなんて格好してるんだ」

ライアン「え?」

 

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ライアン「Sulaniの宣伝のために、それらしい格好をしてるんですよ」

クリス「まだ春先だぞ。寒くないのか?」

 

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ライアン「めちゃくちゃ寒いです」

クリス「だろうな」

 

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クリス「恥ずかしいから、さっさと中に入るぞ」

ライアン「恥ずかしい?」

 

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ライアン「あんなにお世話になったSulaniを恥ずかしいなんて……すっかり都会の男ですね、先輩」

クリス「Sulaniじゃなくて、お前が恥ずかしいんだよ」

 

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クリス「ほら、行くぞ」

 

 

 

 

 

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リタ「わざわざ時間を作ってもらって悪いわね」

クリス「俺こそ、なかなか時間を作れなくてごめん」

 

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ライアン「部外者が会社に立ち入って良いんですか?」

クリス「ここは、来客者用に開放されているカフェだから問題ない」

 

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クリス「それより、俺に話って何だ?」

 

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ライアン「先輩、クロエとエマから聞きましたよ。今、ゴールド財閥の会長秘書をしているらしいですね?」

クリス「あぁ……」

 

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クリス「お嬢様方に聞かなくても、お前にはずいぶん前に話しただろう?」

 

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ライアン「え?そうでしたっけ?」

リタ「……あなたって、つくづく友達想いね」

 

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ライアン「Sulaniの自然保護活動のために、大口のバックが必要なんです。どうにかゴールド財閥に寄付をお願いできないですか?」

 

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ライアン「もちろん俺から説明します。そのために、会長に会わせて欲しいんですよ」

クリス「会長に……?」

 

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リタ「私たちがSulaniを離れる前に、自然破壊が問題視され始めていたしょう?今は観光客が増えて、更に自然破壊が進んでいるらしいわ」

 

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クリス「なるほど……でも、会長を味方につけるのは難しいな」

ライアン「どうしてですか?」

 

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クリス「お前なら、ゴールド財閥が自然保護活動に消極的だってことは知っているだろう?」

ライアン「えぇ。だから先輩にお願いしているんです」

 

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クリス「もちろん、俺も協力したいけど……力になれるとは思えないな」

 

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リタ「話すら聞いてもらえないの?」

クリス「リタ……」

 

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クリス「ゴールド財閥は、長年都市開発に注力してきた。多くの雇用が生まれて人々の生活は潤ったけど、その反面、自然破壊につながった」

 

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クリス「今ではゴールド財閥が事業を行なう度に、多くの団体から抗議活動や妨害行為を受けている」

 

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クリス「現状では会長や社長はもちろん、ゴールド財閥に属する人間は誰一人として、自然保護活動に協力しようとは思わないだろうな」

 

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リタ「そんな……」

ライアン「まぁ、どっちもどっちですね」

 

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ライアン「先輩、会長ってどんな人ですか?」

クリス「え?」

 

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クリス「そうだな……サボり癖が酷くて、屁理屈こねては仕事から逃げ回ってる」

 

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ライアン「最低ですね」

クリス「お前も人のこと言えないけどな」

 

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クリス「……会長は、決断力に優れている。良いと思えば敵とも手を組むが、ダメだと思えば味方でも切り捨てる。情はあるが、情に流されるようなことはない」

 

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クリス「先見の明を持っていて、良くも悪くも、恐ろしいほどに賢い人だ」

 

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ライアン「……なるほど。ということは、ゴールド財閥にとってメリットとなるものがあれば、聞く耳を持ってくれるということですね」

クリス「簡単ではないけどな」

 

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ライアン「それがわかっただけでも十分です」

 

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クリス「……何か考えがあるのか?」

ライアン「俺はその『メリット』を探ってみます。準備ができたら連絡するので、話し合いのチャンスを作ってください」

 

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ライアン「Sulaniのために」

 

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クリス「……」

 

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クリス「わかった。協力するよ」

ライアン「ありがとうございます」

 

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ライアン「それじゃあ、俺は講演会に戻ります」

クリス「抜けて来たのか?」

 

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ライアン「えぇ、あと5分で出番です」

クリス「……完全に遅刻だな」

 

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ライアン「それじゃあ、ありがとうございました。また連絡します」

クリス「あぁ」

 

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クリス「講演、頑張れよ」

ライアン「はい」

 

 

 

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クリス「……」

 

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クリス「リタは仕事、終わったの?」

リタ「えぇ……」

 

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リタ「クリス、実はあなたに相談があって来たのよ」

クリス「相談?」

 

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リタ「ライアンをどうやってしつけ直したのか、教えてほしいの」

 

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クリス「しつけって……ライアンに問題でも?」

 

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リタ「ライアンじゃないわ、ディランの方よ!」

クリス「え?ライアンの弟……?」

 

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リタ「あなた知ってる?ディランって、昔のライアンにそっくりなの」

クリス「それは大問題だな」

 

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リタ「おまけに、最近はうちに入り浸ってエマと交際まで始めたのよ」

 

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クリス「待って、エマってまさか……会長のお嬢様のこと?」

リタ「そう」

 

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クリス「嘘だろう?まずい……こんなことバレたら殺される……」

 

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リタ「ディランをしつけ直すために、あなたに協力して欲しいの」

 

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クリス「……ライアンの時は、時間をかけて本当にやりたい仕事を見つけたんだ。結婚して子供が生まれたことも、大きく影響したんだろうな」

 

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クリス「ディランを変えるんじゃなくて、待ってあげたらどうかな?」

リタ「それでは間に合わないのよ!」

 

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リタ「もう時間がないの。今すぐに、どうにかしないと……」

 

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クリス「リタ……?」

 

 

 

 

 

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セシル「おい、ビクトリア。会議に遅れ……」

 

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ビクトリア「……」

 

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セシル「……」

 

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セシル(俺の周りは、手のかかる奴ばかりだな……)

 

 

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クリスから見れば、セシルも手のかかる奴の一人です。

 

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