Sims 7 days

PC版『The Sims4』の創作Blogです。シムたちのオリジナルストーリーを展開中。※一部BL要素を含みます。

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【Sims4】Epilogue 永遠の一族【Season 2】

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永遠を生きることは、存在の意義を証明すること。

 

 Season 1のまとめは、こちら。 

 Season 2のまとめは、こちら。 

 

 

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アラン「それから?」

アシュリー「その後はどうなったの?」

 

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ジュリアン「アレクシスの跡は、娘のアリシアが継いだよ」

 

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アシュリー「知ってる!ゴールド家初の女性当主でしょう?」

ジュリアン「そう。アリシアの時代は、また色々あったけど……」

 

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ジュリアン「長くなるから、この話はまた今度」

 

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アラン「えー、今聞きたい!」

アシュリー「ジュリアンおじ様、続きを聞かせて」

 

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アレックス「アラン、アシュリー」

 

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アラン「お父様!」

アレックス「こんなところにいたのか」

 

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アシュリー「お仕事は終わったの?」

アレックス「あぁ。お腹が減っただろう?家に帰ろう」

 

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アラン「うん」

アシュリー「お母様を呼んで来る」

 

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アレックス「………………」

 

 

 

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アレックス「ジュリアン。また昔の話をしていたのか?」

ジュリアン「少しだけだよ」

 

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ジュリアン「この屋敷にいると、昔のことを思い出すんだ」

アレックス「……」

 

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ジュリアン「改修工事の打ち合わせは終わったの?」

アレックス「あぁ。思ったよりも費用はかかりそうだが、数年もすれば元通りだ」

 

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ジュリアン「老朽化が深刻なら、取り壊せば良かったのに」

アレックス「それも考えたが、お前にとっては大切な屋敷なんだろう?」

 

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アレックス「ゴールド家の先祖たちに祟られるのも嫌だから、もうしばらく使うことにする」

ジュリアン「懸命だね」

 

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アレックス「……昔話も良いが、あの子たちにはあまり余計なことを話すなよ」

ジュリアン「余計なことって?」

 

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アレックス「お前が200年以上生きているヴァンパイアだってことだ」

 

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ジュリアン「わかってる。あの子たちが大人になるまで、言うつもりはないよ」

 

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ジュリアン「不機嫌そうな顔は、誰かさんにそっくり」

 

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アレックス「……アレクシスか」

 

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アレックス「俺はお前の大好きな『兄さん』にそっくりらしいからな」

 

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ジュリアン「アーノルドは大した功績を残さなかったけど、息子に『アレックス』って名前をつけたのは正解だね」

 

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アレックス「アレクシスの愛称だから?」

 

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ジュリアン「アレクシスの愛称であり、アレクサンダーの愛称でもある」

アレックス「そうかよ」

 

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ジュリアン「名前負けしないように、アレックスも頑張らないとね」

アレックス「……」

 

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アレックス「お前の兄さんと比較されても困る」

 

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アレックス「ゴールド家新時代の祖、第二の創始者だぞ?俺がアレクシスに敵うはずがない」

 

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アレックス「アレクシスを超えるどころか、この家を守るだけで精一杯だ」

 

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ジュリアン「大丈夫」

 

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ジュリアン「アレックスの時代は安泰だよ」

アレックス「どうして?」

 

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ジュリアン「俺がいるから」

 

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ジュリアン「アレックスの子供や孫たちも、みんな俺が守る。どんな手を使ってでも……ね」

 

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アレックス「お前のその自信を少しは分けてほしいよ」

 

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ジュリアン「San Myshunoの件が気になる?」

アレックス「……」

 

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アレックス「ロナウド・ワイマンという男が経営する会社が、急成長しているらしい」

 

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ジュリアン「ワイマン家の息子?」

アレックス「あぁ。父親とは違って、なかなかのやり手だ」

 

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ジュリアン「そう……でも、ゴールド財閥の脅威になるほどの敵じゃない」

 

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アレックス「やり口が厄介なんだ。うちの邪魔になるような動きばかりするから、役員連中が煙たがってる」

 

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ジュリアン「確かまだ若かったよね?」

アレックス「あぁ。歳は28、イケメンで金遣いも派手らしい」

 

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ジュリアン「完璧」

 

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アレックス「え?」

ジュリアン「こっちの話」

 

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アレックス「……どこへ行くんだ?一緒に帰らないのか?」

 

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ジュリアン「用事を思い出した。寄るところがあるから、子供たちと先に帰って」

 

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アレックス「………………」

 

 

 

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アレックス「なぁ、ジュリアン」

ジュリアン「何?」

 

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アレックス「寂しくないのか?」

 

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アレックス「大好きな兄さんも、奥さんも子供も、全ての大切な人を見送って……たった一人で永遠を生きるなんて……」

 

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アレックス「寂しくはないのか?」

 

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ジュリアン「……」

 

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ジュリアン「寂しくないと言えば、嘘になる」

 

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ジュリアン「見送るだけなら耐えられなかっただろうね。でも……」

 

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ジュリアン「長生きをしたおかげで、アレックスに会えた」

 

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ジュリアン「アーノルドやアラン、アシュリーにも」

 

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ジュリアン「それに……」

 

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ジュリアン「案外、一人じゃないかも」

 

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アレックス「……え?」

 

 

 

 

 

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レイチェル「珍しいわね」

 

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レイチェル「あんたが私を呼び出すなんて」

 

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ジュリアン「母親が元気か気になったんだよ。良い息子でしょう?」

 

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レイチェル「……何か裏がありそうね」

 

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ジュリアン「San Myshunoにロナウド・ワイマンっていう金持ちの良い男がいるらしいよ」

 

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ジュリアン「母さん暇そうだから、遊んであげたらどうかと思って」

 

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レイチェル「また私を使ってゴールド家のライバルを潰す気?」

ジュリアン「いけない?金持ちの資産を食い潰して破滅させるのが、母さんの趣味でしょう?」

 

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レイチェル「あんた私を何だと思ってるのよ?」

ジュリアン「素晴らしい才能を褒めてるんだよ」

 

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レイチェル「……まぁ、良いわ」

 

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レイチェル「ゴールド家のためになるのは癪だけど、久々に贅沢したいもの」

 

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ジュリアン「頼りにしてるよ、母さん」

レイチェル「都合の良い時だけ母親扱いしないで」

 

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レイチェル「良い男に取り入るには、まずは自分を磨かないと」

 

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レイチェル「ジュリアン。あんたのカード、借りるわよ」

ジュリアン「……また俺のカード使う気?」

 

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レイチェル「いけない?ゴールド家のためよ。カードの1枚や2枚、好きに使わせなさい」

 

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ジュリアン「まったく……」

 

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ジュリアン「棺から出すんじゃなかった」

 

 

 

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ジュリアン(ゴールド家にカイルの子孫たち、厄介な母親……)

 

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ジュリアン(俺には守るものが多過ぎる)

 

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ジュリアン(まだ当分そっちには行けそうにないよ)

 

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ジュリアン(兄さんーー)

 

 

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最終回です。1年9ヶ月掛かってしまいましたが、無事に完結することができました。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

 

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